| コラム
 
 最近、チームや組織の活動のあり方が見直されています。
 Amazonで検索してみると・・・ざっと1万冊近くの本が出てきます。
 
 
 
 「3人寄れば文殊の知恵」
 
 と言いますが、
 
 1人のスーパーヒーロー < 3人の知恵
 
 という力関係が想像できます。
 
 
 この文殊の知恵(1+1+1>3)となるためには、ある条件が必要となります。
 
 ・それぞれの得意分野がある
 ・お互いに個性を活かし合う環境がある
 ・常に皆が足並みを揃えて、変化を受け入れ、行動する
 
 
 これはチームワークの原理とほぼ同じことなのです。
 
 
 では、チームワークを発揮するには、どうしたら良いのでしょうか?
 そのキーとなるのは、チームを構成している「個人」にあります。
 
 
 「人」ではなく「個人」と表現したのには、理由があります。
 ただ、人が集まるだけではチームとして成立しません。
 とある目的や目標に向かって、それぞれの力が発揮される必要があるからです。
 そのためには「個人(特有の強みや特技を持ち、自立した人)」である必要が
 あります。
 
 
 
 >>個人それぞれの力が発揮されるためには・・・
 
 ・どのような強みや技術・特技を持っているかを明確にする
 ・自立している
 ・自由な環境がある(◎自律できる環境、×他律的な環境)
 
 
 
 >>強みや技術・特技を明確にするには・・・
 
 現在では、色々な分析アセスメントが世の中に出回っています。
 しかし、アセスメントは定期的に行わないと意味がありません。
 そのため、アセスメントをすることが目的となってしまう状況になって
 しまう場合が多いようです。これでは本末転倒です。
 
 アセスメントはあくまでも補助的な位置づけで活用すると、うまくいきます。
 
 アセスメントを使用する他に、すぐに自分自身で分析できる夢のような方法が
 あることをご存じでしょうか?
 それは・・・・常に、自分の思考や行動を振り返ることです。
 そして、そこで気づいたこと、感じたこと、疑問に思ったことなどを記録して
 おきます。
 
 これを”プロセス・レコード”と言います。
 
 
 
 >>自立するためには・・・
 
 まずは「自立」という言葉の定義から。
 
 「自立」とは、他の援助や支配を受けず自分の力で身を立てること。
 ひとりだち。(広辞苑6版)
 
 そして、世間一般では色々な側面での「自立」があります。
 例えば、経済面、精神面、行動面、、、など。
 自立心といえば、自分だけの力でモノゴトを行っていこうとする気持ちのこと
 を言います。
 
 つまり「自ずから」「立ちあがる(コトを成す)」ことであり、言い換えると
 自己確立、自発的、主体的と言ったところでしょうか。
 
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 「自立」するためには、他者(自分の周囲にいる存在)を受け入れ、他者と自
 己とは異なるということを合わせて受け入れる必要があります。
 その場合、必ずと言っていいほど「違い」や「違和感」をどこかで感じます。
 
 
 人は「違い」や「違和感」を感じることにより、変化・成長することができも
 のです。
 そして、人間は本能的に瞬間的に違いを感じ、そして融合できないものは排除
 するという傾向性があります。
 免疫学の分野でも、体内に異物(受け入れられないもの)が侵入してくると免
 疫細胞が攻撃をしかけ排除しようとします。
 
 ここで排除してしまえば、今まで通りの安定した状況に戻るわけです。
 しかし「自立」とは、安定とは真逆の不安定な状況といえます。
 (まるで、あかちゃんが初めて自分の2本足で立ち上がるときのように・・・)
 
 産みの苦しみ・・・といいますが、今までに経験のない新たな状況(変化や成
 長など)が起こる場合は「不安定」な「苦しい」状況を通らなければならない
 のです。
 
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