ジーシフト[株式会社 グローバル・シフト・コミュニケーション]

2011年9月1日 

 

コラム


チームワークを育む自立(1)



最近、チームや組織の活動のあり方が見直されています。
Amazonで検索してみると・・・ざっと1万冊近くの本が出てきます。



  「3人寄れば文殊の知恵」

と言いますが、
  
  1人のスーパーヒーロー < 3人の知恵

という力関係が想像できます。


この文殊の知恵(1+1+1>3)となるためには、ある条件が必要となります。

  ・それぞれの得意分野がある
  ・お互いに個性を活かし合う環境がある
  ・常に皆が足並みを揃えて、変化を受け入れ、行動する


これはチームワークの原理とほぼ同じことなのです。


では、チームワークを発揮するには、どうしたら良いのでしょうか?
そのキーとなるのは、チームを構成している「個人」にあります。


「人」ではなく「個人」と表現したのには、理由があります。
ただ、人が集まるだけではチームとして成立しません。
とある目的や目標に向かって、それぞれの力が発揮される必要があるからです。
そのためには「個人(特有の強みや特技を持ち、自立した人)」である必要が
あります。



>>個人それぞれの力が発揮されるためには・・・

  ・どのような強みや技術・特技を持っているかを明確にする
  ・自立している
  ・自由な環境がある(◎自律できる環境、×他律的な環境)



>>強みや技術・特技を明確にするには・・・

  現在では、色々な分析アセスメントが世の中に出回っています。
  しかし、アセスメントは定期的に行わないと意味がありません。
  そのため、アセスメントをすることが目的となってしまう状況になって
  しまう場合が多いようです。これでは本末転倒です。

  アセスメントはあくまでも補助的な位置づけで活用すると、うまくいきます。

  アセスメントを使用する他に、すぐに自分自身で分析できる夢のような方法が
  あることをご存じでしょうか?
  それは・・・・常に、自分の思考や行動を振り返ることです。
  そして、そこで気づいたこと、感じたこと、疑問に思ったことなどを記録して
  おきます。

  これを”プロセス・レコード”と言います。



>>自立するためには・・・

  まずは「自立」という言葉の定義から。

  「自立」とは、他の援助や支配を受けず自分の力で身を立てること。
  ひとりだち。(広辞苑6版)

  そして、世間一般では色々な側面での「自立」があります。
  例えば、経済面、精神面、行動面、、、など。
  自立心といえば、自分だけの力でモノゴトを行っていこうとする気持ちのこと
  を言います。

  つまり「自ずから」「立ちあがる(コトを成す)」ことであり、言い換えると
  自己確立、自発的、主体的と言ったところでしょうか。

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  「自立」するためには、他者(自分の周囲にいる存在)を受け入れ、他者と自
  己とは異なるということを合わせて受け入れる必要があります。
  その場合、必ずと言っていいほど「違い」や「違和感」をどこかで感じます。


  人は「違い」や「違和感」を感じることにより、変化・成長することができも
  のです。
  そして、人間は本能的に瞬間的に違いを感じ、そして融合できないものは排除
  するという傾向性があります。
  免疫学の分野でも、体内に異物(受け入れられないもの)が侵入してくると免
  疫細胞が攻撃をしかけ排除しようとします。
  
  ここで排除してしまえば、今まで通りの安定した状況に戻るわけです。
  しかし「自立」とは、安定とは真逆の不安定な状況といえます。
  (まるで、あかちゃんが初めて自分の2本足で立ち上がるときのように・・・)

  産みの苦しみ・・・といいますが、今までに経験のない新たな状況(変化や成
  長など)が起こる場合は「不安定」な「苦しい」状況を通らなければならない
  のです。

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