メンタリング(05)メンターの心の成長

メンタリングメンタリングの話題、第5弾です。

メンタリングには、「キャリア的機能」と「社会的・心理的機能」があります。

社会的・心理的機能は次の通りです。

 役割モデリング
 受容する
 相談する
 友好を深める

(クラムの定義を元に独自作成)

 この中で、受容・相談・友好については、

 「メンタリングに必要なヒューマンスキル」もしくは
 「メンターのコミュニケーションスキル」と定義しています。

ここで、少し立ち止まってみましょう。

メンターとは、 良き先輩 です。

言い換えると
 
  良き支援者・指導者・理解者  です。

良き先輩であるには、スキル以外にも大切なことがあります。

それは、  心の成長 もしくは 心の成熟 です。

例えば、権力を振りかざして従わせる人と、周りと協力関係を築ける人と、どちらが良き先輩と言えるでしょうか。

ここで、折角メンタリングの定義があるので、照らし合わせてみましょう。

受容・相談・友好などメンタリングの社会的・心理的機能をより満たす人は、「権力で従わせる人」と、「協力関係を築ける人」のどちらでしょうか。

「協力関係を築ける人」となるでしょう。

さて、「権力の振りかざし」と「協力」をどのように評価すれば良いでしょうか。

ここで一つの考え方を取り入れてみましょう。

心が成長すると(もしくは、人間が成長すると)、行動も成長して変わってくる。

それは、「自分だけ」や「力で従わせる」といった行動パターンから、「周りと協力する」という行動パターンに成長するといった考え方です。

言い換えると、権力が大切と考えていた心が、協力が大切と感じる心へと変わることが、心の成長であるとする考え方です。

E.H.エリクソンなどの考えを元にすると、「心の成長レベル」 が理解できます。

そして、日ごろの行動によって成長レベルが判ります。
さらに、心の成長レベルを高めるヒントが得られます。

メンターとして恥ずかしく無い、スキルと心の成長が「心の成長レベル」で計測でき、向上させることができます。