ビジョン共有ワークショップの実施パターンを解説しています。
今回は、100人程度の大人数で、思いの共有をする場合です。
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ビジョン共有ワークショップ 実施パターン4 【大人数で思いの共有】
【人数】 : 100人程度(別組織、数グループ編成)
【目標】 : ビジョン(思い・問題点)の共有
【日程】 : 2日(連続)
(今回の例では小グループ化(CFT化)による、2日実施での共有の例です。大人数で、自律分散させる方法もあります。)
【ステップ例】
① 目標や前提条件、感情の共有
② 目標に向けた議論、信頼関係を築いた率直な意見交換
③ 小グループ間での合意状況、すりあわせ状況の調整
④ ②③を別グループにする等行う
⑤ 合意の上でのとりまとめ
⑥ 合意内容の確認
【役割】
ファシリテーター、 書記、 タイムキーパー、 メンバー
【アウトプット】
何をゴールにするかで決めます。特に無い場合も多いです。
ステップ⑤の内容をアウトプットとしても良いです。
【適用例】
大人数で一気に、あるテーマに関する「思い」を持つ事柄
例 事業ビジョン、理念の共有
プロジェクト目標の共有
問題の共有
【コメント】
・参加者の信頼関係を醸成した方が良い時は、各ステップに時間がかかる可能性があります
ワークショップ(会議)の主催者による、ゴールとプロセスの設計が必要です。
ファシリテーターを始め、それぞれの役割を果たすという周知が必要となります。
ファシリテーターの方は、発言しやすい場づくりやプロセスの促進、合意のサポート等を行います。
また、価値観(計画策定を重視とか合意を重視等)に沿って場を促進させるファシリテートを行います。
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大人数で思いのすりあわせ等のワークショップを行う場合、少人数のグループでの実施と同様に、いろいろな方法があります。
AI、WorldCafe、OST、FutureSearch等です。手法の名前はともかく、少人数でも大人数でも「何のために」「どのようになっていたいか」を持っていると、人数やかけられる資源(時間、空間、道具等)によって、手法が選択できます。また、各種の手法を融合することもできます。