ビジョン共有ワークショップの実施パターンを解説しています。
今回は、小グループで計画まで立案する場合です。
価値観の深い共有はできない時間配分かもしれませんが、計画までは立案できるパターンです。
—————————————————————
ビジョン共有ワークショップ 実施パターン3 【グループで計画まで】
【人数】 : 5~10人程度(同一組織、1グループ編成)
【目標】 : ビジョン(思い・問題点)の本質の共有
【日程】 2日(連続)
【ステップ例】
① 目標や前提条件、感情の共有
② 信頼関係の醸成
③ 目標に向けた議論、信頼関係を築いた率直な意見交換
④ 本質についての価値観、意見のすりあわせ
⑤ 対策等の立案、影響の勘案と合意
⑥ 行動計画の立案、影響の勘案と合意
⑦ 合意の上でのとりまとめ
⑧ 合意内容の確認
【役割】
ファシリテーター、 書記、 タイムキーパー、 メンバー
【アウトプット】
行動計画がアウトプットとなります。(6W2H等で具体化)
行動計画の前提となる共有した価値観やビジョン、目標もアウトプットとなります。
板書内容の記録も話しの経緯をたどるアウトプットとしても良いです。
【適用例】
事業、プロジェクト、問題対応の共有と計画立案
【コメント】
2日間で計画まで立案することをゴールとした場合、特にゴールの計画立案に重きを置く時は計画が立てられるように場を進行させます。
但し、ビジョンの本質を共有するところまではできないことも多くあります。
ゴールとして計画立案を目指しつつも、メンバーの共有や合意に重きを置く進め方もあります。
どこに重きを置くかは、事前のプロセス設計等で定めます。
ワークショップ(会議)の主催者による、ゴールとプロセスの設計が必要です。
ファシリテーターを始め、それぞれの役割を果たすという周知が必要となります。
ファシリテーターの方は、発言しやすい場づくりやプロセスの促進、合意のサポート等を行います。
また、価値観(計画策定を重視とか合意を重視等)に沿って場を促進させるファシリテートを行います。
信頼関係や対立等で共有しづらい場合は、時間がかかることがあります。
連続した時間を取れない場合は、同じ深さの共有ができるまで2日以上の時間がかかります。
—
ということで、ビジョン共有の方法について、さらに解説を続けてゆきます。
計画を立案する場面も多いと思います。
計画の立案が重要なのか、合意できる計画が重要なのか、一度振り返ってみると良い結果を生むかもしれません。