対話(01)対話のプロセス

対話近「対話」が注目されはじめています。

書籍「手ごわい問題は対話で解決する」 から

対話のプロセスについて触れてみましょう。

アダム・カヘン氏そしてオットー・シャーマー氏は、対話における聴き方に着目して次のように聴き方の状態があることを指摘しています。

一つ目の聴き方  ダウンローディング

 自分からのものの見方だけ(自分の枠組み、価値観)で聴いている状態
 

二番目の聴き方  ディベーティング(討論)

 討論会や法廷のように、外側、第三者的に話しを聴いている状態

三番目の聴き方  リフレクティブ・ダイアローグ(内省的対話)

 自分自身の話を内省的に聴き、他の人の話を共感的に聴いている状態
 
 
四番目の聴き方  ジェネレーティブ・ダイアローグ(生成的な対話)

 リフレクティブに加えて、全体から聴いている状態

三番目までは判りやすいかもしれません。
四番目の聴き方は、お互いが話さなくてもわかり合っていると感じていて、言葉を発する度に創造的な対話になっている状態です。

オットー・シャーマー氏は、この考え方も踏まえて『U理論』まで発展させています。

U理論の原書は、今翻訳されているという噂を聞いています。

偶然にも感じている生成的・創造的な対話の流れ、これは作り出せるようです。

2016年6月12日 | カテゴリー :