ファシリテーターの役割の続きです。
○役割
3.支援
場の目的、プロセスのその時点の流れを円滑にさせる支援を行います。
支援の対象は、いくつかあります。
それは、人や場所、時間といったリソースへの支援となります。
時の間、モノの間、人の間、つまり「時間」「空間」「人間」ですね。
全てを包括して『場の支援』と言っても差し支えないと思います。
1.空間
メンバーや書記の配置、机や椅子、道具、その他環境(光、音等)等の
空間に関して場の目的に沿えるように支援します。
2.時間
時間に関する支援を行います。
例えば、時間の使い方や目的、時間延長や時間短縮等についての支援となります。
一部タイムキーパーに任せている部分もあります。
3.人
場の目的を果たすために、助けを求められたことに対して支援を行います。
場の目的を果たす為に、はずれた行いがある場合の支援を行います。
(対立状態や逸脱状態への介入等)
援助、つまり自分ができることを自分のタイミングで行うコトや押しつけは行
わない方が良いです。自立性が削がれます。
支援が必要そうだけどとまどっているような場合は、思考を促進させてあげて
支援が必要かを表明してもらった方が良いです。
人への直接的な支援より、支援が不要となるプロセスづくり、仕組みづくりを
する方が目的を自立的に果たすことができるようになります。
○コメント
プロセスの設計や促進も支援と捉えられますが、ここでは少し砕いて説明
しています。
ファシリテーターの直接的な支援は、各自のスタイルによっても方法が変わって
きます。
ファシリテーターが直接行う「支援」を「戦術」と例えると、上位レベルには
「戦略」相当の「プロセスの設計」が当てはまります。
戦略の失敗は戦術では取り戻しづらいです。
戦略への工夫を毎回少しづつでも行って、戦術に頼らなくても場の目的を遂げら
れるように考えると、ファシリテーターの役割も果たせるようになります。
戦争用語でぶっそうなので、支援を「演出」とすれば、プロセスの設計は「脚本」
となるでしょう。場の目的を達成できる(感動を呼ぶ?)脚本を作って、良い演出
を行えるように心がけるとと、表現しても良いかもしれません。