ファシリテーション(29)立場

ファシリテーションファシリテーション研修を受講されると、非常に悩まれる方がいます。

例えば、

私の立場は課長(リーダー)です。 (部長等々別の立場の方も)

会議は私が主催して、私が仕切らなければなりません。
ファシリテーションは使いたいのですが、どうしたら良いか判りません。

この悩み(疑問)に対しては、いくつか対処案(導入案)があります。

一つは、
使えるところだけいいとこ取りしてみてはどうですか
ということです。

会議を(ファシリテーション)プロセスに沿って流してみる。
板書してみる。
 等々、参加される皆様の立場で得るところがあります。

これはこれで、「それでも良いんだ」ということで良いのですが、ちょっとひねった答えでした。

悩みは、
・ファシリテーターは内容には入らない
・立場上(課長としては等)内容に入らざるを得ない
でした。

対処の一例です。

・立場を明言する
  「今は進行役として発言する」
  「今は、リーダーとして発言」
 ただし、冷静に進行をする信頼感が必要です。

・不要なときは場をはずす
  いなくても良い状況では、席を外すのも一手です。

・会議の進行役は他人に任せてみる
 中堅メンバーなどに進行を任せてみても良いでしょう

・1回は、自らが進行役(ファシリテーター)に徹してみる
  メンバーに対して「進行役に徹してみる」と明言して、
  まずは進行役に徹してから考えるのも一案です。

・そのままプロセスの進行と内容への介入を行う
  率直にものが言える、信頼感が醸成されている場合です。上級編の感じです。

つまり、
内容に入らない方が良い状況であれば入らない。
入っても良い状況であれば入る。

場の目的・目標が達成できるのであれば、いろいろな対処案が考えられるでしょう。