書記を仰せつかって板書をする時、まず困る、戸惑うことは何でしょう。
要約 です。
板書、もしくはファシリテーショングラフィック時の要約は、
場を円滑に進めるための共有の一要素 です。
そのポイントとは、
1.話しの流れについてゆき
2.話しの文脈をすくい取り
3.その人の意見を表現する
となります。論文の要約とはちょっと違ってきます。
実は、会議の板書では会議のゴールを板書することをお勧めしています。
これは、ゴールの形を要約しています。(内容は今から話す内容です)
また、ゴールへの流れを要約によって創り出しています。
さて、会議の発言を書記として要約すると以上の3ポイントが達成できなくてストレスがたまることも多いと思います。
対処方法は、
①キーワード化
②慣れる
③適度に特権を活用する です。
日頃から人の話を聞いていると「このようなことだな」(要約)、「こういう流れかな」(文脈の想像)をすると思います。これは、2つともキーワード化です。
日頃からキーワード化を意識しておくと良いでしょう。要約トレーニング等様々なトレーニング方法があります。日常的な「ラベリング」も有効な練習方法です。
また、話しを聞きながら要約して板書してゆくことは、本番(板書の体験)によって慣れてゆく部分もあります。積極的に板書してみてはいかがでしょうか。
自分がノートをとる際もキーワード化を意識すると良いと思います。
適度な特権の活用とは、「書記が会議のために皆さんのお話を間違い無く書く」ことをサポートしてもらうということです。
早すぎる発言については、「少しゆっくりしゃべっていただけますか」
長すぎる発言に対しては、「このように板書しましたが間違いないですか」
ポイントが多い発言は、「ポイントは絞れますか」 等、発言者を責め立てるのではなく、発言者をサポートして、会議の場をサポートする意識で発言の確認を行うと良いでしょう。
発言を要約して板書できれば、板書した内容の配置が気になってきますね。
そこで、図示になってきます。