ファシリテーショングラフィック(08)文字

ファシリテーショングラフィック板書では当然ながら文字を書きます。

文字の大きさ、太さ、色はどのように使い分けていますか。

文字の大きさや太さ等は、以下のような点に気をつけてみてはいかがでしょうか。

文字の大きさ

 板書を見る方は何人ですか?
 もしくは、会議、研修、ワークショップ、状況に応じて大きさを考えてください。

 どの大きさが正解ということはありません。
 会議の場合は、「会議内容が共有できる」大きさであれば結構です。
 研修の場合は、「研修時に発した言葉・キーワード」が判る大きさかもしれません。

文字の太さ

 太くて大きい文字の方が視認性が高まります。
 但し、多量の文字は書けません。
 また、筆記具の細い・太い、丸芯・角芯によって太さが変わります。
 良い板書を意識するのであれば、筆記具に応じた書きぶりを試すのも良いでしょう。

文字の色

 板書と言うと、ホワイトボードが多いのではないでしょうか。
 以下、ホワイトボードに話しを限ります。
 ホワイトボードマーカーというと、色数が少ないです。

 黒、青、赤   ・・・  ここまではあるかもしれません。
 緑        ・・・  これは少なくなるかも
 橙        ・・・  ここまであるのは稀です。

 上記で5色です。ブラックボードマーカーですと、非常にバリエーションがあります。
 但し、ホワイトボードイレイザでは消せない顔料が多いです。

 5色で、極太と太いホワイトボードマーカーを用意した方が、良い板書ができるでしょう。

 また、色の使い分けの一例です。

①列記、箇条書きが多い時
 黒  ・・・・  タイトル
 青  ・・・・  内容
 赤  ・・・・  重要な点のライン、囲み、注記
 緑  ・・・・  線、弱めの注記
 橙  ・・・・  赤よりも軽い内容のポイントのライン、囲み、注記

 注 青、緑、橙は 顔料によっては、見えづらいです。
   ペンの種類によって変えた方が良いでしょう。

②情報が数種類(例 3種類)の時
 黒  ・・・・  1種類目の内容
 青  ・・・・  2種類目
 赤  ・・・・  3種類目
 緑  ・・・・  ラインや、マーク
 橙  ・・・・  ライン、重要点(①の赤ペンの位置づけ)

③タイムライン
 黒  ・・・・  時間軸や基準
 青  ・・・・  内容

④SWOT図
 黒  ・・・・  タイトル
 青  ・・・・  内容
 緑  ・・・・  SWOTのライン
  (線を注視させない使い方)

例えば以上のようです。
この例では、青で内容を書いています。これは、黒を使っても構いません。
黒がどちらかと言うと、確定されている内容に見えるようですので、青を使っています。

綺麗な文字

 板書で字をきれいに書けない。
 私も悩んでいるところです。

 対策としては、例えば以下です。
  量をこなす(書く機会を意識的に持つ)
  判りやすい文字を書く練習をする(例 「六度法」はお勧めです)
  硬筆でなく、軟筆で書く機会を持つ(筆などですね。お正月にも役立ちそうです)

上記は踏まえますが、まずは 「聞きながらキーワードをすくい上げる」 ことができるようになるのが重要です。