ファシリテーター育成(04)コミュニケーションスキル

ファシリテーター育成ファシリテーターにまず必要なスキルは、
『コミュニケーションスキル』です。

どのビジネスマンにも必要であり、スキルを深めるとなるとかなり練習や現場経験が必要だったりします。

ファシリテーターにとって必要なコミュニケーションスキルは、例えば以下のようになります。

① 観察

  一人ひとりの方の観察。グループの観察。
  場や周囲の観察です。

  ファシリテーターを経験すると、観察が非常に重要であることが判ってくるでしょう。
  場や人への行動は、観察から始まります。

② 傾聴

  一人ひとりの方に対する傾聴。グループや場に対する傾聴です。
  また、内容を詳細には傾聴せずに全体を感じることも必要です。

③ 伝達

  正確に内容を伝える。受け取り側が受け取りやすいように伝える。
  率直に伝えるスキルです。

④ 質問

  一人ひとりの方への質問、状況や探究等。
  場への質問、投げかけのスキルです。

  この質問のスキルもファシリテーターにとっては非常に重要なスキルです。

  例えば、
   観察してグループが停滞していることに気がつき、
   「どのような状態ですか」 と、まず確認の質問で注意や集中力を喚起する
  といった使い方になります。

コーチングやコーチのためのスキルとも重複する部分も多くあります。
また、深めてゆくとNLPや交流分析等の心理学的な技術の領域にも入ります。

ファシリテーターのコミュニケーションは、上記にも記載したとおり、次のようなことを意識するようになります。

 1.個人に対するコミュニケーション
 2.場に対するコミュニケーション

  場は個人の集まりなのですが、人に焦点を当てすぎない感じとなります。
  木を見て森を見ずという言葉があります。
  木を見る時もありますし、森全体を見る時もあるという表現が似ている感じがします。

まずは「観察」「傾聴」「伝達」「質問」の基本的な部分を意識してみてはいかがでしょうか。