実践コミュニティ(02)発展段階1(潜在)

実践コミュニティは、企業組織体と比較すると、自然なサイクルで生成と消滅をします。

それを「コミュニティの発展の5段階」と言っています。

 潜在 → 結託 → 成熟 → 維持・向上 → 変容 です。

第一段階は、 『 潜在 』 です。

コミュニティの発展は、すでに存在する社会的ネットワークから始まる、ということのようです。

仲間が何人か集まっていて、「これって面白いよね」 ということは多々あるでしょう。
「困っているんだ・・・」「相談に乗るよ」
こんなことも多くあるかもしれません。

これだけで終わることもあるかもしれませんが、そのうちのいくつかは、

「仲間でも集めようか」 とか 「興味のある人と自然に集まった」

といった状態になることでしょう。
これが実践コミュニティの始まりです。

「何だ」という感想をもたれるかもしれません。仲良しグループでもよくあることです。

これを実践コミュニティとして形づくるには、

・関心を持つ領域の範囲を定義する
・仲間で知識共有を進める意義をお互いが気付く
・仲間がどのような知識を必要としているか割り出す

こういったことが必要になります。

さらに重要なのが 「コーディネーター」です。
リーダーと言っても良いかもしれませんが、どちらかと言うとお世話役になります。

コミュニティにおいて、みんなの関心領域の焦点がぶれないようにして、様々な手助けをします。

関心分野があって、多くの人が集まっていると、連絡一つや何かの日程決めを行うにしろ手数がかかるものです。
労を厭わないお世話役、周りにいませんか?
ネタ(関心分野)があって、仲間がいる、ネタのイメージもクリアで、実践で使える。そしてお世話役がいる。

徐々に実践コミュニティが育つ環境が出てきています。