学習する組織の実践コミュニティ、その発展段階を解説しています。
潜在 → 結託 → 成熟 → 維持・向上 → 変容
今回は、第五段階 『 変容 』です。
一言にすると「別なあり方への脱皮」の段階です。
多くの仲間、専門家と続いてきた実践コミュニティ。集会や掲示板、メーリングリスト。
参加する人たちの業務の環境や生活の環境、そして実践コミュニティをとりまく外部環境の変化、コミュニティの様々な成果、徐々に状況が変わってきます。
実践コミュニティの発展段階の第五番目は、コミュニティの 『 寿命 』に着目しています。
どのような健全なコミュニティでも寿命を迎えます。
強固な地域コミュニティが疎遠になってしまう、などなどあるでしょう。
寿命を迎えた実践コミュニティは次のように推移するとのことです。
・衰弱する
メンバーの活力が失われて、活動そのものが無くなってくる
・社交クラブとなる
そもそもの目的・目標を目指さずに「集まること」が目的となる。実践も行われない。
・分裂や合併
似たようなテーマのコミュニティが合わさったり分裂する。
・制度化
公的な組織などに組み込まれて、コミュニティとしてあった繋がりが変わる。
できたものは他のものになるという点では、まさに諸行無常です。
悪い、といったことではなく、必要とされて続いてゆく時期が過ぎてゆくようです。
炭鉱の町が寂れてゆく、のようでもあります。
但し、なんとなく終わってしまうのではなく、「自分で終わらせる、区切りをつける」「手放す、引き継いでゆくものを明らかにする」ことも重要です。