組織風土づくりの第2回目、組織風土を考えてみます。
組織風土をどのように捉えれば良いでしょうか。
前回、組織風土、組織文化、社風について簡単に触れました。
言葉の細かな定義よりも、まずは端的に表現してみましょう。
組織風土とは、
組織に居る人々の思考・行動・価値観
となります。
企業や組織には、始まりがあります。
立ち上げた人、社長、中心人物が何かの思いを持って活動を行います。
それは、社長やカギになる人達の考えや感じ方に基づいたものになっているでしょう。
考え、思考や感じ方、価値観、それに基づく行動が組織の価値を生み出しています。
組織で行動するために、社則や事業計画、商品への考え方、販売の仕方、関係者との関わり方、描く未来、様々なことが共有されたり、独断などで進められます。
事業の日々の積み重ねの中では、様々な武勇伝も起こります。
朝礼などの儀式もあることでしょう。
コミュニケーションを重ねるうちに短縮語や隠語なども出てきます。
賞賛される言動や結果、さらには非難される言動や結果も出てきます。
このような積み重ねが組織風土となってきます。
これを従業員や職員の立場から捉えると、社風と表現されるかもしれません。
また、組織風土と組織文化を分ける考え方もあります。
暗黙や明示的なきまりに基づいて人は考え判断し行動します。
組織風土を自ら創ることを考える時、風土や文化といった言葉の違いよりも、どんな考えや何を大切にしているかを明らかにしていくことが大切です。