メンタリングには、若手が育つ支援のためのスキルとして「ほめる」「叱る」といったことも含まれます。
部下が育つために、「ほめる」ことへのヒントです。
褒める時、何をほめていますか?
「この仕事を頑張った」とか「○○をして、良く気が付いた」といったことをほめることもあると思います。
これもほめるの一つですが、さらに良いほめ方があります。
《 意図をほめる 》
というほめ方です。
行動ではなく、意図や目的を読み取って、意図や目的の方をほめるということです。
人は、何かの目的を持ち、目標感を持って行動をします。そして結果が出て来ます。
失敗の時もありますが、当然成功の時もあります。
部下を育てる意図であれば、成功した時、成功した結果に対して、その意図をほめて見ましょう。
例えば
「Aさんを手伝ってくれてありがとう。良く気が付いたね、よかったよ。」
は単純に行動をほめています。
これを、
「Aさんを手伝ってくれてありがとう。おかげで、午後には企画書が提出できたよ。」
は、Aさんを手伝った理由、意図を企画書提出を間に合わせるためと推定して、
意図をほめています。
繰り返しになりますが、人は行動する際、目的・目標を持って行います。
どの程度明確に目的観・目標感を持っているかは人それぞれですが、行動をほめられるよりも、見えづらい目的・意図・行動の存在意義をほめられた方が良いほめ方となります。