反省(04)君子

反省反省、その第4回です。

東洋で最も古い書物に、「易経」があります。

当たるも八卦、当たらぬも八卦で、棒が六本並んでいる様な


こんな、前掛けをした占い、に関するもの、と言えばピンと来るかもしれません。

この易経、時の移り変わりや状態の変遷を弁じた哲学書でもあります。

その中で、このような一節があります。

君子終日乾乾。夕惕若。厲无咎。

君子、終日けんけんし。夕べに惕若たり。危うけれども咎なし。

君子のように徳の高い人は、一日中一生懸命に働いて、一日が終わる毎に頭を垂れてその日悪かったことを反省する。危ういけど、問題は無い。

徳の高い、高くなるような人は、一日手を抜かず励んで、さらに明日良くなるように反省をしている。
と言っています。

人間ができる、仕事ができる、徳が高くなるためには太古の昔から反省が重要とされています。

2016年6月16日 | カテゴリー :