ビジョン共有の方法(09)実践3 実践への疑問

ビジョン共有ビジョン、もしくは思いの共有の実践例です。

ビジョンの共有は、本当にできるのだろうか、効果があるのだろうか、と不安を抱くときがあります。

スキル研修であれば、スキルの資料を渡されれば、実践できるかは別として紙であったとしても最低限何か受け取った気分になります。

スキルの研修においても身につくのだろうかという不安があります。
ビジョン共有においても、不安な点はあります。

それは、例えば次のような点です。

・思いはどのくらいで共有できるか
・行動に移れるのか
・それが役に立つのか

このような不安に対しては、次のように言うことができます。

・人数や状況・目標などによってかかる時間は様々に変わる
・行動へのきっかけづくりと、現場で行動することまで織り込んだ準備
・思いを元に人は行動するので役に立つ

さらに、過去の経験や他にも活躍されている方々の事例も踏まえると、

 「思いを同じくすることが大切だ」と共感いただければ、

十分に目的などをすりあわせて準備して、場に応じた柔軟な実施をすることで、ビジョンの共有ができます。

ただ、次のような注意点もあります。

例えば、

実はかなりいがみ合っている人達がいるのに「仲が良い仲間でのビジョン共有」とご相談があり、仲がよいとき向け進行や実施時間しか無かった時。

上意下達で、かなりの押さえつけがあり本音が出ない職場で、「自由闊達に話ができているはずだ」とされて、実施をした時。

他にも様々ありますが、あまりに短時間で高すぎる目標など、注意を要する点もあります。

場づくりや思いを共有する仕事を世界的にされている方、例えばアダム・カヘンさんでも、成功ばかりではありません。数ヶ月携わったけど失敗した例もあります。

逆に、こういった失敗から得られている教訓や手法などを元にすると、ビジョンの共有は可能です。