気になる言葉(09)戦略

気になる言葉、今回は 『 戦略 』 です。

戦略、良く聞きますね。

戦略と聞いてどのような戦略を思い浮かべますか?

販売戦略
買収戦略
出口戦略
経営戦略
技術戦略
国家戦略

戦略 広辞苑では、

(strategy)戦術より広範な作戦計画。各種の戦闘を総合し、戦争を全局的に運用する方法。転じて、政治・社会運動などで、主要な敵とそれに対応すべき味方との配置を定めることをいう。

コウビルドでは、

strategy

・A strategy is a general plan or set of plans intended to achieve something, especially over a long period.
・Strategy is the art of planning the best way to gain an advantage or achieve success, especially in war.

敵を定めて戦いを成功に導く方法  のようです。

端的には、敵を打ち負かす方法、とも言えそうです。

仰々しくて、勇ましい感じ、かつ高尚、高度な感じの言葉ですね。

さて、経営を行う上で、敵はどなたでしょうか。
競合他社?
競合他社は必ず敵、、、、、なんでしょうか?

では、顧客戦略という言葉では、敵は、、、、、お客様??

言葉は世界を作ると言います。

戦略、戦術、戦うという言葉を使えば使うほど、敵を想定するような考えになっていませんか。

その人は、相手は、本当に敵ですか?

相手を想定して、打ち負かす。
部下を、従わせる。

といった、情報は満ちあふれています。書籍名でも「~を操る心理戦術」といった題名に惹かれたりします。

とは言え、戦略、戦術といった言葉は経営用語で良く出てきます。
ちなみに、バランススコアカード(BSC)でも、戦略マップとありますね。

戦略・戦術、伝わる言い回しとして、ほどほどにつきあいましょう。
「戦う」と「敵をつくる」という考え方が好きならばそのまま使い続けても良いでしょう。嫌だなと思ったならば自分から言葉にするときは工夫を加えてみても良いかもしれません。

例えば、シナリオ とか 脚本 とか、、、、

面倒なことに、 戦略シナリオ といった題名の本もありますが、、、、、

言葉は世界を作ります。
社会構成主義の考え方です。

意識せず使っている言葉、ちょっと立ち止まって見直してみても良いかもしれません。