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ジーシフトのブログです。

基礎知識やお知らせなど、いろいろと投稿していきます。

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古典の力(35)基準

古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。

第三十五弾、二宮先生道歌選から

見渡せば遠き近きはなかりけり 己おのれが住処にぞある

遠いと言っても、近いと言っても、東西南北と言っても、自分を基準にした表現です。

自分基準の利害得失だけではなく、それぞれがそれぞれの基準で考えています。

と言うことは、相手の基準や物差し、距離感もあります。
全体を見渡して、様々な基準、多様な基準があることを意識することが必要です。

2018年6月11日 | カテゴリー : 基礎知識 | 投稿者 : hiko

古典の力(34)浸食

古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。

第三十四弾、易経から

臣その君を弑(しい)し、子その父を弑(しい)する、一朝一夕の故にあらず。

部下がその主君を殺害したり、子がその父親を殺害する、こういったことは一朝一夕に起こることではなく、かならず悪い積み重ねがあって起こることである。

最悪の結果は、いきなり起こるという訳では無いこともあります。
日々の積み重ねで、少しの行き違いや悪いことが、積み重なり積み重なりして最悪の結果へと繋がってゆきます。
従って、少し悪い、霜が積み重なり固く踏み重ねられるようなことに気が付いて、正すことが必要になってきます。

2018年5月25日 | カテゴリー : 基礎知識 | 投稿者 : hiko

サーバントリーダーシップ(14)育む(傾聴)

サーバントリーダーを育てる、増やす、こんな動きが広がってきています。

放っておけば育つか、、、と言われると、そうではないでしょう。

サーバントリーダーを育てるため、、、と大上段にならなくても、

活力のある職場にするためのリーダーシップ を学ぶ会とか勉強会、研修会などで

例えば、サーバントリーダーの特徴の第1である、傾聴を学ぶのであれば、

傾聴とは何か
自分たちの職場では、人の話をどのように聴いているのか
聴くと何が良くなるのか、
我が社ではどのような変化が起こりそうか

こういった話題に加えて、 具体的な傾聴の方法 と 現場での実践計画

といった感じで、学んで、実践することを繰り返すことでサーバントリーダーは育ってゆきます。

別にサーバントリーダーになるのが、業務の目的では無いとも思います。
カタカナが判りづらければ奉仕型でも支援型でも現場活性型でも結構です。

サーバントリーダーになるための学びを行うと、自分が引っ張るのではなく、みんなで自律的に活躍できる、そして結果として会社が伸びる組織となる、このようなタイプのリーダーが育ちます。

傾聴の方法だけをスキル研修するよりも、育ってゆくためには以下をポイントとした学びが大きくなります。
・リーダーとして傾聴することで周りがどのように変わるのか
・知識(今回は傾聴)と現在の職場を結びつける機会
・実践に結びつく具体的な行動を促す工夫(計画や行動への動機付け)
・実際の行動へのフォローアップ(実践後の振り返りを共有する

勉強会などを実施する際は、留意した方が良いでしょう。

サーバントリーダーを育てる、ための勉強会のプラン案を10の特徴に従って展開してみましょう。
今回は傾聴でした、次は共感ですね。

2018年5月10日 | カテゴリー : 基礎知識 | 投稿者 : hiko

古典の力(33)徳治

古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。

第三十三弾、翁問答から

徳治は先我が心を正しくして人の心をただしくするもの也。たとへば大工のすみがね、その体ろくにして、もののゆがみをなをすがごとし、法治は我心は正しからずして、人の心をただしくせんとするものなり。

徳治とは、まずは自分の心を正しくして人の心を正しくする治め方である。たとえば、大工の墨曲尺というまっすぐな道具をもちいて、もののゆがみを直すようなものである。法治は自分の心は正しくは無いけど、人のこころを正しくしようとするものである。

自分が出来ていないことは、なかなか人に注意できるものではありません。
自分の心を正しくすると、大工の定規のようにゆがみを直すがごとく、人のゆがみを直すことができます。

では、その定規とは、、、、翁問答や藤樹先生の言説に触れると分かりますが、一つは孝行となります。
また、触れる機会もあるでしょう。

2018年4月17日 | カテゴリー : 基礎知識 | 投稿者 : hiko

古典の力(32)法治

古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。

第三十二弾、翁問答から

本をすてて末ばかりにておせむるを法治といひて、よろしからず。法治はかならず箇条あまたありてきびしきものなり。法治はきびしきほどみだるるものなり。

本質を見ないで枝葉末節のようなことで治めることを法治と言って、良くない。法治は、かならず多くの条文があり厳しくこれを守らせる治め方である。法治が厳しいほど世の中は乱れる。

ルールがありすぎるところ、そのルールを金科玉条のようにかならず守れ守れとするようなところは、ルールで縛り治めようとする姿勢のあるところです。これを法治と呼んでいます。

厳しすぎる、多すぎるルールでは、ルールを憶える、ルールに気を遣う、ルールを守ることに消耗してしまいます。
また、多すぎるが故に普通の生活ができず、「まぁいいや」とルール違反を犯します。

多すぎるルール、厳しすぎる治め方には問題があります。

2018年3月9日 | カテゴリー : 基礎知識 | 投稿者 : hiko