ジーシフトのブログです。
基礎知識やお知らせなど、いろいろと投稿していきます。
株式会社ジーシフト(G・Shift)
Communication Entertainment
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古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。
第二十弾、老子から
人を知る者は智なり、自ら知る者は明なり。人に勝つ者は力有り、自ら勝つ者は強し。
他人のことが分かる者は智者であり、自分のことが分かる者は明者である。他人に打ち勝つ者は力があるが、自分に打ち勝つ者は本当に強い。
本当に力のある人とはどのような人でしょうか。
知恵があったり力があったりする人、こういった人も力のある人でしょう。
ちょっと見方を変えてみましょう。知恵や膂力が優れているという物差しとは別の物差しで測ってみます。
自分のことが分かっている人、自分のことが分かっていない人です。
自分のできること以上の事は、当然ながら自分ではできません。
時や場合、自分の職位などでできることも変わってくるでしょう。
他人のことをあれこれ言う前に自分自身のことを知りなさい、とは良く聞かれます。
自分の事(できること、やりたいこと などなど)が良く分かった人は強いです。
さらに、怠惰に押し流されることなく自分に勝つ人、明晰に考えて自分に勝っている人、克己心のある人は本当に強いですね。
すごいスポーツマンには、そのような人が多いようです。イチローがぱっと思い浮かびます。
古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。
第十九弾、論語から
子の曰わく、如(も)し周公の才の美ありとも、驕り且つ吝(やぶさ)かならしめば、其の余は観るに足らざるのみ。
先生が言われた、「たとい周公ほどの立派な才能があったとしても、傲慢で物おしみするようなら、そのほかは目をとめる値打ちもなかろう。」
才能のある人、周りにいるかもしれません。
その人が、傲慢な場合はどうでしょうか。その人は成績が良いかもしれません。ひょっとするとその人の関わるチームも成績が良いかもしれません、それでも他のメンバは疲弊していることでしょう。
才能があったにしろ傲慢でケチであっては見るべきところは無い、傲慢もケチも人とのかかわりの中で起こります、つまりは他との良い関係が結べない人は値打ちがないとしています。
傲慢とケチ、逆にすると他の人を敬っていろいろな点で惜しむことなく共にできるようでありたいものです。
古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。
第十八弾、近江聖人 中江藤樹の教えから
五事を正す
貌(ぼう) ・・・ 和やかな顔つきで人と接する
言(げん) ・・・ 温かく思いやりのある言葉で話しかける
視(し) ・・・ 温かいまなざしで人を見、物を見る
聴(ちょう)・・・ 相手の話に心をかたむけてよく聞く
思(し) ・・・ まごころをこめて相手のことを思う
中江藤樹は、琵琶湖の西北のほとり、近江国高島郡小川村(滋賀県高島市安曇川町)に生まれた、江戸時代初期の儒学者です。日本の陽明学の祖とも言われています。
中江藤樹は、近江聖人とも呼ばれ、現在でも藤樹先生と親しまれています。
五事とは、中江藤樹の教え、良い知恵に至るための道として説かれた、普段行うことができる五つのことです。
言われてみれば普通のことかもしれません。
しかし、彼の考え方の浸透した当時の小川村では、忘れた財布を拾った馬子が落とし主を捜し出して渡し、礼さえも受け取らないといったことまで普通に行われていました。
貌言視聴思(ぼう げん し ちょう し)を気をつける雰囲気が広がると他人を思いやる風土ができてきます。
漢語風の言葉で難しそうであれば、自分たちでなじめる言葉にしても良いでしょう。
コーチングでは、いろいろな悩み、問題の解決を図っていきます。
日ごろ、このようなことを感じたことはありませんか?
問い) 素の自分でいるということは、どういうことですか?
答え) 自分の「苦しい」「重たい」という鎧を脱ぐことです。
「素の自分でいる」と状態を想像してみましょう。
・気取らない自分
・家にいて、リラックスしている時の自分
・何もしない、何も考えていない時の自分
色々な自分を想像できるのではないでしょうか?
逆に、「素」ではない自分とは?
きっと鎧をまとった自分と同じでしょう。
・「プライド」という鎧
・「価値観」という鎧
・「役割」という鎧
鎧にも色々ありますが、それは結局は「つくろった自分」なのです。
鎧をまとっていると、重さのあまり
押しつぶされたり、
肩がこったり、
重圧感を感じたり、、、
と色々な弊害が出てきます。
そんな自分を想像してみてください。
どうでしょう?
「楽しい」ですか? それとも「嬉しい」ですか?
おそらく「苦しい」とか「重たい」とか思われる方が多いのではないでしょうか?
鎧をまとえば、まとうほどどんどん鎧が厚くなり、重くなり、苦しくなるばかりです。
そんなあなたを周りから見ると、とても気の毒に思うでしょう。
さあ、「多様化」と言われている昨今、こんな重たい鎧なんか必要ありません。
ありのままの自分(素の自分)を、どんどん周りの人に見せて
「他とは違う自分」をアプローチしていきましょう!
メンタリングの話題、第6弾です。
メンタリングでは、提案やアドバイスなどを行う事で、後輩・部下が自立・自律するための支援を行います。
つまり、自主性が湧き出るようにして自分から動くように促します。
では、メンター (上司や先輩)は、どのようにして自主性が湧き出るようにするのでしょうか。
行動を起こすきっかけは、「動機」です。
そして、「動機づけ」には、2種類あります。(もっと多く分類される場合もあります)
内発的動機づけ
自分の内面に湧き起こった行動への要因
好奇心、関心、信念など
外発的動機づけ
人為的な外部からの刺激による行動への要因
義務、賞罰など
自主性が高まり、成長が促されるのは「内発的動機づけ」です。
メンターは、内発的な動機づけができるように支援することで自主性を高めていきます。
また、外発的な動機づけを一切使わないのではありません。
傍目から見ても判る外発的な動機づけだけに偏るのではなく、相手の内面に湧き起こる行動への要因を大切にするようにします。
では、内発的動機づけを高めるにはどうすれば良いでしょうか。
それは、内発的動機づけの説明に表れています。
例えば、「好奇心」を判ってあげる、ということになります。
さらに、「好奇心」を判ってあげるには、と続きます。
自主性が湧き出る動機づけ、としました。
自主性を「引き出す」という言葉を使うこともありますが、「引き出す」はいかにも上位者・権力者が外部から操作することを意味するようです。
上司が「引き出す」と、部下から「湧き出る」、言葉遣いに注意を払っても良いかもしれません。
同じ意味だと感じるようであれば、ちょっと立ち止まって何が違うのかを感じてみましょう。