ジーシフトのブログです。
基礎知識やお知らせなど、いろいろと投稿していきます。
株式会社ジーシフト(G・Shift)
Communication Entertainment
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古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。
第十七弾、易経 繋辞下伝から
君子は機を見て作(た)つ。日を終うるを俟(ま)たず。
君子は機(事のきざし)を見て機敏に行動を起こし、一日もぐずぐずしてはいない。
リーダー、経営者が問題に対処する、よくあることだと思います。
問題が起こってから対処する、問題への対応として一般的な流れです。
病にも予防策があります。
問題への対処も、事前予防をするようになります。起こりやすいパターンに対して防護策を準備するといったことです。
問題への対応、さらに別の考え方があります。
ものごとへの兆し、事前にわずかに見えること、雨の前触れの夕焼けのようなことがらを察知して手を打つ。
先行指標(KPI:KeyPerformanceIndicator)に異常を感知したら行動に移る。
ものごとへの兆しを察知したら、洞察して手を打つ。
リーダーの観察力、洞察力の重要性を説いています。
バランススコアカード(BSC)の5番目のステップは、
業績評価指標の設定になります。
前のステップで、戦略目標に沿ったCSF(重要成功要因)が導き出せれていると思います。
その内容に従って、CSFを計測できる指標を選びます。
例えば、顧客の視点の
戦略目標 感動する品質でのサービス提供
重要成功要因 期待以上のサービス提供
と、仮になっている場合は、アンケートやお客さまの振るまい、XX提供率や稼働率といったCSFを測定できる業績評価指標を選びます。
どのような指標がCSFを計測できる結果となるか、自分達が可能なことか、戦略に合致しているかといった事項は、再度衆知を結集するのが良いでしょう。
各CSFや組織の状況そして事業の構造によって、似たようなCSFでも違う業績評価指標が出てきます。
古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。
第十六弾、老子から
上善は水の若し。水は善く万物を利して争わず、衆人の悪む所に拠る、故に道に幾(ちか)し。
最上の善なるあり方は水のようなものだ。水は、あらゆる物に恵みを与えながら、争うことなく、誰もがみな厭だと思う低いところに落ち着く。だから道に近いのだ。
仕事の進行や上司やメンバーとのやりとり、「自然に、うまくいっているな」と感じることはないでしょうか。
逆に、「物事が進むのに、ぎくしゃくしてうまく進まない、進みづらい。」と感じることはないでしょうか。
ポイントを押さえて考える、指示する、行動するとうまく行くことが多いです。
ポイントとは、本質であったり、5W1Hだったり、誰かが言ったマーケティングの理論だったりします。
ポイントを押さえるととたんに流れるように動きます。
老子では、よいあり方は水のようと表現されています。
うまく進むよう、水のように流れるには、、、と考えるとものごとが動くヒントになるでしょう。
この章、次のように続きます、一部ご紹介します。
心は淵を善しとし、与(まじわ)るは仁を善しとし、言は信を善しとし、事は能を善しとし、動は時を善しとす。
心の持ち方は静かで深いのがよく、人とのつき合い方は思いやりを持つのがよく、言葉は信(まこと)であるのがよく、ものごとは成り行きに任せるのがよく、行動は時宜にかなっているのがよい。
対話について、ちょっと久しぶりです。
対話とは、 向き合って、伝え合って、理解し合う話し合い です。
さて、話をしていると「沈黙」する、「沈黙」が起こることがあります。
もしかすると居心地の悪い瞬間かもしれません。
沈黙が起こると、どのようにしていますか?
話をしている相手や状況によっても当然違うでしょう。
こんな時、つい言葉を継いでしまうということはありませんか?
日常的な会話、指示や報連相、商談、そして職場から離れた雑談でも沈黙は起こります。
沈黙の起こるきっかけも様々あります。
ここで、深く話をしている、対話しているときの事を思い浮かべてみて下さい。
キャンプファイヤーを囲んだ時といったことでも良いでしょう。
何だか、心の奥底の深い所まで話せているかなと感じている時、
ふっ、と静かになることがあると思います。
沈黙です。
何だか自分から言葉を継ぐのをためらってしまう気持ちになるかもしれません。
少しでも理解し合いたい、対話したいと感じた時は、対話の中で浮かび上がった「沈黙」を大切にした方が良い時があります。
何の脈絡もなく押し黙る訳ではありません。
また、どんな沈黙でもいつも大切にした方が良い、という訳でもないでしょう。
「沈黙」の瞬間を大切にする理由、答えと言うか、考えはまた後日にしてみましょう。
「沈黙が起こったら、その瞬間を大切にするかどうするか考えてみようか」などなどと試してみると、案外すぐに判ると思います。
古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。
第十五弾、孟子 公孫丑篇から
力を以て仁を仮る者は覇たらん。覇は必ず大国に有(よ)るべし。徳を以て仁を行う者は王たらん。王は大を持たず。
力を背景にして仁政のまねをするものが覇者である。従って、覇者は大きな国土を地盤とする必要がある。徳によって仁政を行う者が王者である。王者になるには大きな国土による必要は無い。
強権高圧的な統治を行っている国は大国志向、そして道徳的な統治をしている国は必ずしも大きな土地を必要としない。ことを言っています。
この話の続きとして、強権的なところでは本心から従っていない、そして徳のあるところでは本心から従っている、と続きます。
強権 ・・・ 膨張志向 ・・・ 心からは従っていない ・・・ 覇者
道徳 ・・・ 膨張はどちらでも良い ・・・ 心から従っている ・・・ 王者
単純化するとこのようになるでしょうか。
2000年以上昔のいつも戦争をしていた頃から、リーダーシップのありかたはこのように対比されてきています。
現代のチームや組織のありようにおいても参考となるでしょう。