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ジーシフトのブログです。

基礎知識やお知らせなど、いろいろと投稿していきます。

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サーバントリーダーシップ(11)人々の成長

サーバントリーダーの10の特徴についてコメントしています。

9番目は、人々の成長に関わる Commitment to growth of people です。

言葉を確認してみましょう。

commit  コミット は、英和辞典だと、関わる、罪を犯す、確約する といった意味です。

コウビルドでは、この使い方がしっくりきます。

If you commit yourself to something, you say that you will definitely do it. If you commit yourself to someone, you decide that you want to have a long-term relationship with them.

長いつきあいをしようと決める、考える、といった感じです。

ということは、9番目の特徴は、

人が成長するということに対して気長に、地道に関わるということですね。

サーバントリーダーの特徴、いくつも見てきました。
先頭を切ると言うより、後ろからサポートして皆が自分の力を発揮できるように立ち回る。

それは、メンバーの潜在能力を信じて、潜在能力を発揮できるようにもしています。
それはとりもなおさず、メンバーが成長して、伸びて成果が上がるということです。

リーダーは、よい後継者を育てるのも仕事です。

社長の仕事は次の社長を育てること、ということも良く聞きます。

サーバントリーダーの特徴として、スピアーズは人を育てるといった部分にも着目しています。

2016年10月10日 | カテゴリー : 基礎知識 | 投稿者 : hiko

問題(06)問題と課題

「問題」と「課題」似ているようで違います。 (違うととらえています)

まずは語源から

問題 : 問いかけて答えさせる題。解答を要する問。等
課題 : 課せられた題・問題。任務

(広辞苑、角川類語新辞典)

以下のようにも言えるのではないでしょうか。

問題 : 解決策が不明である解決すべき事柄
課題 : 解決策のある解決すべき事柄

問題は、まだ解決策、解決方法が見つかっていない状態です。
問われている状態ですね。

課題は、解決策や解決方法が見つかっている状態です。
さらに字義からして、課せられているような義務感の伴う状態です。

問題(2)で問題の語源に当たってみました。
加えて、問題と課題の違いを踏まえてみてはいかがでしょうか。

2016年9月22日 | カテゴリー : 基礎知識 | 投稿者 : hiko

古典の力(14)無用の用

古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。

第十四弾、老子から

有の以て利を為すは、無の以て用を為せばなり。

形あるものが便利に使われるのは、空虚なところがその働きをするからだ。

お茶を飲む際に、湯飲みを使います。湯飲みの中の部分、水がたまりそうなところにお茶を入れて、ためて飲みます。
住む時には、家など囲われたところに住みます。壁や天井で囲われたところで雨露をしのぎます。

湯飲みが、お茶を飲むのに便利なのは空虚なところを作りだしているからです。
住居が住むのに便利なのは、人間が中で暮らしても不便無いように余裕を持った囲われた空間を作り出しているからです。

部下に指示を与えて行動や命令で満たしすぎるのではなく、形づくる外側の部分、目的やゴールやビジョンや夢を語って、その器の中で部下の行動や成果を満たすような動き方をする方がより良いのではないでしょうか。

この例えですと、湯飲みの壁が厚すぎて水の入るところがとても小さい器は、命令や規則指示が多すぎて部下の発揮できる行動や成果では少ししか満たすことができない、ということになります。

易経の十四番目の卦(か)は、「火天大有」(かてんたいゆう)と言います。
リーダーが虚心で、会長(さらに上司)や部下が有能で非常に良いチームワークがとれる、とも解される良い卦です。空虚(虚心)な方が働きを形づくられることが分かっているという古くからの知恵でしょう。

2016年9月12日 | カテゴリー : 基礎知識 | 投稿者 : hiko

World Cafe

大人数でお酒を飲んだり、宴会をすることも多いのでは無いでしょうか。
会場の都合で小テーブルに分かれて座ったりします。

そうして飲んでいると、「席を替わって話してみようか」なんて考えて席を移ることもあります。
行った先では、別の話題が進行しているのでしばらく黙って聞いてみたりします。
そのうち、話題が頭の中に入って、心の中で「そうそう」とか「これが言いたい」となると今いるメンバーに混ざって話し始めます。
既存のメンバーは、新しい切り口の話題が面白かったりします。

大人数の宴会でも、自分がちょこちょこテーブル移動したり、テーブル移動してきた人の話を聞くと新たな発見があります。また、直接会話はしなくても他の方の話題に乗せて自分の話しができます。

このような考え方で、小規模なグループの対話を大規模な対話に結びつける方法を
「World Cafe」と言います。

創始は、1995年。アメリカの物理学者のJuanita BrownとDavid Isaacsです。
この方の自宅で30人くらいの専門家の会議をしようとしたら、雨でゲストがやってこれない。なら、テーブルで会話でもしましょう。が始まりとのこと。
そのうち、テーブルを移動して話そうよ、とか。折角だから、部屋に「~Cafe(喫茶店)」と書いてみよう、等々。
そして、皆がテーブルを離れると話題がわからなくなるから1人は残ろうか。テーブルのナプキンに落書きしていたら参考になった。
そんな感じで、WorldCafeの骨格ができたとか。

ということで、World Cafeの特徴は

1.丸テーブルに4人で「テーマ」について話す。

2.1回の対話(セッション、ラウンド)は30分程度

3.1人(ホスト)を残して、皆別テーブルに行く

4.新しいラウンドでは、ホストが流れを要約、伝達

5.各テーブルは落書きできるようにしておく

6.部屋・テーブルの雰囲気はリラックスできる様

7.最後に、全体のダイアローグ(対話)

8.ファシリテーターはほとんど不要、事前設計が必要

かなりの大人数でも対話ができるしかけです。
世界的に見ると、1500人くらいのWorldCafeも実施されたことがあるとのこと。

私達も、強みやメリット共有といった場面の「ビジョン共有」に活用しています。

かなり面白い、有効な方法です。他の方法のいろいろな特性を踏まえて、皆様も試してみてはいかがでしょうか。

2016年9月4日 | カテゴリー : 基礎知識 | 投稿者 : hiko

古典の力(13)過ち2

古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。

第十三弾、論語 衛霊公から

過ちて改めざる、是を過ちと謂う。

過ちをしても改めない、これを本当の過ちというのだ。

過ちは、誰でも犯してしまうものです。
失敗に学ぼう、という言葉を良く聞きます。と言うことは、次回からは失敗しないようにしようということです。
同じ失敗をすると、上司、先輩からひどく怒られたことはありませんか。失敗したら何かを改めるのが肝心です。

さて、リーダー、幹部職ともなると、不思議となぜだか過ちをしても容易に改めない、過ちを無視してしまう方もいらっしゃいます。
職位が上であればあるほど、過ちを改めないことが後々の酷い過ちを呼んでしまいます。

リーダーとしては、過ちは改める。
そして、自分もチームも過たないように手を打ってゆくのが理想です。

2016年8月26日 | カテゴリー : 基礎知識 | 投稿者 : hiko