古典の力(54)味方を増やす

古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。

 

第五四弾、易経から

君子は其の身を安くして後動き、其の心を易くして後語り、其の交わりを定めて後求む。

 

優秀なリーダー(君子)の3条件、味方を増やす3条件です。

 

1.自分の身を安全にしてから動く

2.心を落ち着かせ良く考えてから、判りやすい言葉で語る

3.誠意あるやりとり(交流)ができてから、自分のして欲しいことを求める

 

今でも十分に通じる話ですね。

 

易経で、これに続く話は、なぜかというところです。
この時代のリーダーは、戦争や領主としての民や兵の統率・リーダーシップが語られています。
その色合いもあり、、、、

 

・リーダーの身が危ういままだと誰も味方しない
・心が落ち着かず、相手を恐れたり疑ったりして話すと相手は応えない
・心の交流なしに相手に要求しても相手は応えない

 

こう続きます。

言い換えると

 

・無謀、危険過ぎると誰もついて行けない
・感情にまかせる、疑いすぎる、思いつき、判らない言動では相手が応えられない
・信頼の構築無しに要望・命令しても、相手は思った行動や応答をしない

 

こんなところです。

リーダーとしては、自分に共鳴して動いてもらえる味方が一人でも多い方が目的・目標に近づきます。

2020年1月15日 | カテゴリー : 基礎知識 | 投稿者 : hiko