大人のまなび、今回は「良い結果を出す」ことについて。
社会人は業務でより良い結果を出すために、日々職務を行っています。
大人の学びは、個人やチーム・組織で行う業務で良い結果を出すためと言っても良いでしょう。
会長職に退いていた松下幸之助がS39年の業績悪化時に最初に行ったことは、
販売会社、代理店の社長さんに一人残らず集まってもらい、侃々諤々の話し合いをする
という、有名な「熱海会談」を行ったことです。
「今回の会合は日にちを切らない」
「議題はあえて用意しない」
「策はないが、とにかく徹底的に話し合う」
何か、業績回復への目標設定をすぐに行うのではありません。
共存共栄のため良く話す、ということから始めました。
この話し合いを経て、より良くなるように松下電器の体制を変えてゆくことになります。
例示からはいりましたが、組織の成功の循環(法則的なもの)について、モデル化したものが提示されています。
組織が成功するには
関係の質 → 思考の質 → 行動の質 → 結果の質
のサイクルで良くなるとされています。
「何か問題だ」と考えたならば、良い結果となるためには、急がば回れ「関係の質」を良くする工夫が大切ということです。
そして関係の質を高めるには、「話し合いの質」を高める「ファシリテーション」が、実は良いきっかけととなります。
ファシリテーションでつかんだきっかけをバージョンアップして、会議の手順だけでなく関係質や思考の質が高まるようにすることが、遠いようで実は良い結果となる一つの策になります。