古典の力(17)機を見る

古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。

第十七弾、易経 繋辞下伝から

君子は機を見て作(た)つ。日を終うるを俟(ま)たず。

君子は機(事のきざし)を見て機敏に行動を起こし、一日もぐずぐずしてはいない。

リーダー、経営者が問題に対処する、よくあることだと思います。

問題が起こってから対処する、問題への対応として一般的な流れです。

病にも予防策があります。
問題への対処も、事前予防をするようになります。起こりやすいパターンに対して防護策を準備するといったことです。

問題への対応、さらに別の考え方があります。
ものごとへの兆し、事前にわずかに見えること、雨の前触れの夕焼けのようなことがらを察知して手を打つ。

先行指標(KPI:KeyPerformanceIndicator)に異常を感知したら行動に移る。

ものごとへの兆しを察知したら、洞察して手を打つ。
リーダーの観察力、洞察力の重要性を説いています。