バランススコアカード(01)流れ

バランススコアカード( BSC : Balanced Score Card)とは、経営戦略を行動にうつすためのツールです。

近年、企業のみならず病院や自治体も、「経営」という概念が使われ始めています。

企業経営の場合、「お金」が第一目標とされることが多いのですが、最近では「何かしらのメリット(利益)」を作り出すようにと変わりつつあります。
例えば、自治体経営は住民の利益のために。企業経営においても利益は上げないとならないのですが、まず社員満足度を上げようとすることや環境を考えた経営ということも叫ばれてきています。

さて、こういった経営戦略は、なかなか個々の部署や個々人の行動、行動プランに結びつけることができません。
経営戦略を、個々人の行動プランにまで詳細化して、行動の評価・フィードバックまで行いやすい経営管理手法がBSCです。
大規模な経営にも使えますし、小さな商店でも使えます。
「改めて言われなくても、昔からやっているよ」というところもあると思います。

さて、BSCでは、
「経営戦略」を「仮説」を経由して「行動目標(アクションプラン)」にして、実際に実行して、成果を上げる。
成果が上がらない場合は、何が悪かったを見直して(フィードバック)再度実行します。

アクションプラン作成までの流れは、以下の通りになります。

1.ビジョンと戦略の策定
  ↓
2.重要成功要因(CSF : Critical Success Factors)分析による視点の洗い出し
  ↓
3.戦略マップの作成と戦略目標の設定
  ↓
4.重要成功要因の洗い出し
  ↓
5.業績評価指標の設定
  ↓
6.数値目標の設定
  ↓
7.アクションプランの作成

BSCの各ステップは、あまり個人で行うものではありません。
各々のステップで、できるかぎり関係する方の思いを入れた方が良いBSCとなり、結果として良い経営が行われるようになります。

つまり、良いBSCが作れて・使えるようになれば、同時に良い組織にもなるという訳です。

BSCの第一人者である吉川先生から手ほどきも受けた際の話しです。

吉川先生も「ブレストや打合せの時、模造紙の周りにポストイットを持って、立って話し始めると良い結果となる」ことをおっしゃっていました。
会社の規模、やりたいこと(経営目標)に応じた関係者の巻き込みを、BSCというツールでまとめ込むと、良い経営結果がでると考えられます。

ということで、BSCの解説についてもチャレンジしていきます。

2016年6月15日 | カテゴリー :