組織風土づくりの3回目です。
組織風土は、「組織に居る人々の思考・行動・価値観」としています。
但し、人の思考や価値観は見た目では判りません。
判るのは行動とその結果です。
行動の基になるのが、思考そして価値観です。
見えない思考や価値観を定めるのは何でしょうか。
それは、 「きまり」 と 「思い込み」 です。
明示的な規範、暗黙的な規範と言い換えても良いのですが、教科書的ですね。
規範とは規則、手本、従うものといった意味で使っています。
そして、組織風土の表われとしては例えば、
◎ビジョン
我が社は◎◎を目指す!
といったビジョン(目指す将来像)に表われます。
ビジョンで何が表現されているか
ビジョンはどのくらい共有できているか
も大切な視点です。
ビジョンは、提示されているのであれば明示的な規範、「きまり」です。
ちなみに、事業計画でも未来像が描かれます。
売上○割アップとか、業界ナンバーワンなど色々な表現があります。
ビジョンとして何を表現するかは様々ですが、会社や組織の社会的意義や意味を
捉えると皆さんやお客様との共感が広がるかもしれません。
ビジョンに加えて、会社の理念やポリシーも組織風土の表れです。
但し、その意味するところ、具体的な行動がどのように共有されているかも重要です。
○会話
雑談を含めて、職場での会話にも組織風土が表れます。
指示や報告以外あまり会話が無い組織もあります。
ふざけすぎる会話や電話越しにも聞こえるような笑い声。
仕事の内容や進め方の確認、前向きな情報共有や頻繁な報連相。
会社や仕事がより良くなる思いをもった雑談。
○仕事の進め方
仕事の進め方や意思決定の祭の自分の裁量にも組織風土が表れます。
上司の立場で表現すると、完全掌握、必要なポイントのみ押さえる
放任や無関心、部下の意見に流される などです。
個々の人、そして会社や組織としての仕事の進め方へのこだわりが
あればそれも組織風土ですね。
他にも、評価制度や賞罰規定など、行動を促し規制するものに組織風土は表れます。
また、「きまり」や様々な指示などから形作られる「思い込み」も組織風土の土台となります。
きまりや思い込みは、考え方や価値観が反映されています。
組織風土づくりに取り組む際は、組織の悩みや問題について自ら取り組み、未来に向けて決まりや思い込みを変化させる行動につなげることが重要です。