対話(05)伝え合う

対話対話とは、

 向き合って、伝え合って、理解し合う話し合い

と、定義しています。

今回は、 伝え合う について

言葉を発すれば話しはできます。
それこそ発語できる方はだれでも話はできます。

その話は伝わっていますか?
伝わらなくても、言って満足する話でしょうか。

話すだけであれば、 会話 という言葉があります

一応広辞苑で確認します。

会話  二人あるいは小人数で、向かいあって話しあうこと。また、その話。

私たちは、会話とは、話をし合う くらいの意味で使っています。

内容や話をする姿勢、向き合い方、理解の程度はそれほど気にしていません。
言葉の用い方としてこのように使っています。

さて、話したからといって伝わるとは限りません。そもそも伝えたいかといったことも関係します。

対話のポイントとして「伝え合う」としているのは、

・伝える意図を持って話しをして
・相手に伝わって
・相手も自分に伝える意図を持って話しを伝える
・自分にも伝わる

こういったことを意味しています。
伝え合うことが進んでくると、独白のようになりつつも、皆で伝え合っているようにもなります。
そういった意味では、

「自分が」話す・伝える という段階
「相手に」伝える     という段階
(敢えて表現すると)「その場に」伝える   段階(話の流れに全員で乗っるような段階)

こういった段階を経て対話が成熟する、良い対話になってゆきます。

さて、最近、対話や話し合いの関する技術が種々でてきています。
ビジネスでも会議を含めた話し合いの進め方、会議ほどテーマを設定しないで、わかり合うことを重視した対話の重要性も叫ばれてきています。話すには、伝えるには、自分や相手の心の状態も関わって来ます。

そう考えると、対話に関係する技術は、どのくらいあるでしょうか。
例えば、次のような技術になります。

話し合いの進め方(ファシリテーション)、話し合いの見える化(ファシリテーショングラフィック)、AI、NLP、TA、ワールドカフェ、OST、フューチャーサーチ、アクションラーニング、アサーション、対立解消、U理論、・・・・

きりがありませんが、敢えて区分けすると次のようになるでしょう。

・心に関係する技術
・話の仕方に関係する技術
・小集団の話し合いの進め方に関する技術
・大集団の話し合いに関する技術
・合意形成に関する技術
・未来を描くことに関する技術
・深い理解に至る技術
・集団による学びの技術
 (敢えて重複を許した区分をしています。)

実際の対話環境は、目的や目標(やりたいことやゴール)を想定すると、実施できます。
別項でお話しましょう。

さて、 対話における 「伝え合う」 簡単な言葉で言い換えると

 ちゃんと聴いて、相手に配慮してちゃんと伝える

このようにも表現できます。

2016年6月13日 | カテゴリー :