ファシリテーション(14)場の設計

ファシリテーション現場でファシリテーションを行う前に、場を主催する方は様々な準備を行うと思います。

実は、事前の準備の重要性は、当日のファシリテーション(場の差配、進行と言っても良いかもしれません)に勝るとも劣りません。

逆に、事前の準備と周知がきちんとできているならば、場の進行はかなり円滑に行えます。

事前の準備としては、例えば以下の内容を検討するのが良いでしょう。

1.目的    何のために開催するか

2.テーマ   何を扱うか

3.ゴール   どの程度どうなれば良いか、どの範囲までその場で扱うか

4.メンバー  目的、テーマ、ゴール等に合ったメンバーは誰か、人数を何人とするか

5.日時・場所 いつ、どこで開催するか、時間はどの程度とするか

6.進め方   どのような進行でゴールを目指すか

7.役割    進行の上で役割をどう割り当てるか

8.資料    資料はどのようにするか、事前、直前、不要等

9.準備物   その他進行に応じた準備物等

10.注意点    何か注意点があれば事前に考えておきます

○コメント

何となく必要と感じた会議で、とりあえず招集してみた、という経験はありませんか。

会議開催の意義が薄いのであれば、もしかしたら集まらない方が良いかもしれません。
会議等で人に集まっていただくということは、その人の時間を拘束することになります。もしも無駄な時間として拘束してしまったならば、主催者はその人の時間を盗んだことになるかもしれません。

意義のある会議となるように、目的、テーマ、ゴールは考えた方が良いです。

ついやってしまいがちなのが、目的・テーマ・ゴールは脇に置いておいて日時とメンバーだけを押さえてしまうことです。

主催者の方は、目的、テーマ、ゴールを少しでも想定した上で告知をした方が良いです。
そうすると不要な会議が減ってきて、その分皆さんが他の活躍ができます。そして、会議どころか業務の効率化の結末として業績が上がる。ということにも繋がるでしょう。