後輩を先輩が育てるスキルとして 「 メンタリング 」 が改めて注目されてきています。
メンタリングとは、
「良き先輩として、対話を通して若手が育つ支援をする」
ことです。
メンタリングを研究した、K.クラムの少し難解な定義としては、
「より経験を積んだ年長者が、若年層が重要な任務を遂行することを支援し、導き、助言を与える」
ということになります。
クラムの研究によると、良き先輩(メンター)は、次の様なことを行っています。
1.キャリア的機能
仕事・業務に関する支援
スキル向上や業務遂行の支援や機会を与えるなど
2.社会的・心理的機能
人として関わる支援
人としての模範を見せる、交流のためのスキルや機会を作る
ひと言にすると、
良い仕事ができるような支援 と
良き社会人であるための支援
と、おおまかに表現できるでしょう。
メンタリングは、ダイバーシティ・女性の活躍の観点からも厚生労働省でも制度の導入やロールモデルの普及などが図られています。
今後さらに広まっていくことでしょう。
女性の活躍の視点からだけではなく、若手を育てる、もしくは、自分が育っていくために何が必要かといった視点で見ても有用でしょう。
次は、メンタリングで抜けがちとなる、「良き社会人であるための支援」ができるようになるスキルについて触れてみます。