ファシリテーション研修を最初に受講された時、
判ったのに使えない
といった状況に陥るときがあります。
これはファシリテーション研修に限ったことではなく、新しい分野などで参加型や体感型のスキル修得の研修などで起こることがある現象です。
人は、自分の経験をモノサシにして、新しい知識や技能を追加していきます。
学習して自分の理解に加える形で学んだ事を追加していきます。
これが、全く経験の無い分野や考え方に基づく内容であった場合はどうなるでしょう。
考えられるのは、「学んだのに判らない」という状況です。
今回は、これとは違い「学んで判ったのに、使えない」という状況に陥って、当惑していました。
学んで判ったことを使えるようにするにはどうすれば良いでしょうか。
北里大学病院では、3つの工夫をして、長い目で見たスキル修得、能力向上を図っていました。
3つの工夫は、追って触れる機会もあると思います。
その結果、5年後では結果が花開いています。
さてこれとは別に、研修における学びの方法として、今回はファシリテーションという「未知の新たなことを使えるようにする」工夫をしていました。
それが、体感型の理解、経験型の学習法の活用です。
簡単な定型的な流れから理解し、自らの経験と照らし合わせて理解を深めます。
知識を得て論理的に頭脳だけで理解するのではなく、スキルを何度も使い体を通して経験するというプロセスを繰り返します。
このスタイルは、未知のスキル・事柄を短期間で理解するのに適した学習法となります。
この学習法で学ぶと、「体感で判る」ようになります。これが、今回の「学んで判った」というところの根底にあります。
さて、「判った後で使える」ようになるには研修プロセスの工夫もしてあるのですが、学んだ方のその後の取り組みも大切となってきます。
北里大学病院では、3つの工夫で取り組んだことで、結果が伴ってきています。