育つ嬉しさ・育てる楽しさ(07)北里大学病院の6年間(5)育成へのシナリオ

看護職向けファシリテーション北里大学病院の看護職育成の6年について、研修を担当させて頂く中で判ったきたこと、変わってきたことなど綴っています。

私たちが関わって来たことは、看護職の育成の中でもヒューマンスキルに関する部分です。

特に、コミュニケーションに関する能力を向上させ、人を育てるといったベーシックなところを担当させていただきました。

ここで、育って欲しい職員は、新人看護職員でした。
職場への定着も気になります。
早く一人前になっても欲しいです。

こういった時、誰から育成を図るのが良いでしょうか。

新人看護職員からでしょうか?

北里大学病院では、教育担当の能力向上を優先させて、新人の育成を図るというシナリオで取り組みました。

そしてこの取り組みのシナリオは、思惑の通りに良い結果が出て来ています。

育てる人を育てる、教育担当をまず育てる。

急がば回れで、全体の力が向上するシナリオです。

幸運なことに、私たちはこういったシナリオの中で、新人看護職員の皆様の能力向上を直接担当するのでは無く、教育担当の皆様の能力向上に携わっています。

実は、このシナリオを推し進める工夫をいくつか組み込んで、研修を担当しています。