育つ嬉しさ・育てる楽しさ(08)シナリオで考える

看護職向けファシリテーション職員や社員、リーダー、管理職など、人を育てることを考え企画立案する時、どのようなことを考えたら良いでしょうか。

足りない能力を向上させる

・・・ そうですね、足りていないと感じているところの向上ですね。

では、その能力は本当に足りていないのか、職位職層役割や職場の状況に合った能力はどのようなものなのでしょうか。

足りていないということは、そこが「問題」だと感じていることでしょう。

研修や育成の環境を企画立案するには、この「問題」を捉えることが大切になります。

そして、研修の場に参加する参加者も、この「問題」を自分のこととして意識して、研修による方法や内容で向上できると実感できることが大切になってきます。

ここで、シナリオが大切になってきます。

「問題」と感じたことは、そもそもなぜ問題と感じたのか、問題を掘り下げて考えた結果の原因は何かを、研修を主催・企画する人が考える。

そして、研修などの中で、参加者が問題や原因を自分のこととして意識することができ、研修で学んだことで今の自分を少し変えて行動できる。

このようなシナリオで考えることが大切です。

表出している問題に対して的を射た原因を想定でき、納得できる能力向上となるシナリオができれば、研修やその後の活動による結果はどんどん良くなってきます。