古典の力(02)いたわる

古典の力古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。

第二弾、論語 巻第五から

厩焚(や)けたり、子、町より退きて曰わく、人を傷(そこな)えりや。馬を問わず。

厩が焼けた。先生は朝廷からさがってくると、「人にけがは無かったか。」と言われて、馬のことは問われなかった。

事故なり、突発的なことは起こります。

「人にけがは無かったか?」「大事無いか?」

と、突発事でも自分のことを気にかけてもらっていることが判ると、どんな感じがするでしょうか。

その人について行きたくなる。
信じても良いかな。

といった感情が増してくるのではないでしょうか。

これが、突発事に「商品は大丈夫か?」「備品は大丈夫か?」のような言葉を聞いてしまうと、、、、

この人について行っても良いのかな?と疑問が湧いてきます。心が離れてゆくとも言えるでしょう。

心が離れるよりも、心が近いと感じているチームに活力はあります。

リーダーのいたわる心を示しているでしょう。