古典の力(33)徳治

古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。

第三十三弾、翁問答から

徳治は先我が心を正しくして人の心をただしくするもの也。たとへば大工のすみがね、その体ろくにして、もののゆがみをなをすがごとし、法治は我心は正しからずして、人の心をただしくせんとするものなり。

徳治とは、まずは自分の心を正しくして人の心を正しくする治め方である。たとえば、大工の墨曲尺というまっすぐな道具をもちいて、もののゆがみを直すようなものである。法治は自分の心は正しくは無いけど、人のこころを正しくしようとするものである。

自分が出来ていないことは、なかなか人に注意できるものではありません。
自分の心を正しくすると、大工の定規のようにゆがみを直すがごとく、人のゆがみを直すことができます。

では、その定規とは、、、、翁問答や藤樹先生の言説に触れると分かりますが、一つは孝行となります。
また、触れる機会もあるでしょう。