古典の力(38)口出し

古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。

第三十八弾、老子から

大国を治むるは、小鮮を烹(に)るが若し。

大国を治めるのは、小魚を煮るようにする。

煮魚、調理したことはありますか?
鍋に水、みりん、醤油、みりんでしょうか。
ことこと煮ます。汁が行き渡るようにします。
ひっくり返したりもするかもしれません。

魚が小さいと、ひっくり返す時に頭が取れてしまったり、崩れてしまったりします。
大きな魚よりも、小さな魚の方が扱いが難しいです。

小さな魚は、ひっくり返すなど余計なちょっかいをせずに、じんわりしみこむようする方が良いでしょう。

大国、国だけでなく、会社や組織、自分のチームを治める時も、リーダーが「やいのやいの」とつついてばかりでは、じっくりとのびのびと良い活動ができません。結果、創造性も生産性も上がらないでしょう。

口出しをするのではなく、小魚を煮るように、味付けをしたらじっくりとうまくできあがるのを待ちましょう。