古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。
第四二弾、中江藤樹 翁問答から
人間に用にたたぬものはなきものにて候。大工の家をたつる材木のつかひようにて合点あるべし。
(お判りとは思いますが、、、、)
用に立たない人間などはいない。大工が家を建てる際の木材の使い方が人材登用のコツとして納得できるであろう。
翁問答は、知恵者の翁・おじいさんにいろいろとアドバイスをもらう物語です。
このくだり、「臣下をばいかにつかいたるがよく御座候や。」といった問いに対するアドバイスです。
人にもいろいろいるよ、公明正大で慈愛をもって、さらに選び捨てるようなことはしないのが良い。
道徳才智のある人を上に、才徳無くても良いところはある。才智抜群でも不得手が必ずある。
といったアドバイスになります。
「木のいのち木のこころ」でも、人や人組のポイントを木や建物で表現していました。
適材かどうかよく観て、そして適したところで働くのが、昔も今も良いようです。