古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。
第五五弾、言志四録から
憤の一字は、是れ進学の機関なり。舜何人ぞや、予(われ)何人ぞやとは、方(まさ)に是れ憤なり。
発憤の「憤」という字は成長のエネルギー源である。舜も人である自分も人である何するものぞ、こういった考えはまさに、発憤しているということである。
成長するのに、物事をすすめるのに、何が一番必要かと問われるとどのように答えますか?
理性、知識、学習欲、などなど上がるかもしれません。
ここでは進学としていますが、物事を進め成長する機関、エンジンとなるものは
情熱
であると指摘しています。
この時代(江戸後期)の言葉で一字にすると「憤」となります。
古代中国の聖人君子には、舜という偉大な人がいたそうです。
偉大な舜も何するものぞ、自分も何かの人になる。という情熱、心意気が動くためのエンジンになります。エンジンへの燃料かもしれません。
理性や知識も、「何かになるぞ」「するぞ」「自分から動くぞ」といった情熱の上で活用されてこそ、より輝くのではないでしょうか。