古典の力(56)お天道様

古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。

第五六弾、老子から

天網恢恢疎にして失わず  (てんもうかいかい そにしてうしなわず)

天網恢恢疎にして漏らさず  とも言います。

天の法網は広々と大きく、目は粗いが、なにごとも見逃すことはない。

「悪いことをしていてもお天道様が見ているよ」と子どもの頃聞いたおぼえがあります。

悪いことをすると、何より自分が悪いことをしたのを知っている。そして天も見ているという訳です。
そして悪いことをすると天罰が下る訳ですね。

悪は栄える試しは無い、といった脈絡で良く使われます。

そこも含んだ上で「天の道理は計り知れなくうまくできている、大切なものは漏らさない。」ということです。