サーバントリーダシップ(04)共感

サーバントリーダーシップサーバントリーダーの10の特徴についてコメントしています。

2番目は、  共感  Empathy です。

共感 は広辞苑では、

他人の体験する感情や心的状態、あるいは人の主張などを、自分も全く同じように感じたり理解したりすること。同感。

empathy(エンパシー)には、似たような言葉があります。
シンパシー(sympathy)です。
どちらも、共感という訳語が当てられています。

細かく見ると、
エンパシーには、感情移入、共感
シンパシーには、同情、悔やみ、支持、共感
(ロングマン英和辞典)

少ししつこく見てみます。(コリンズコウビルド英英辞典)

empathy

Empathy is the ability to share another person’s feelings and emotions as if they were your own.

sympathy

If you have sympathy for someone who is in a bad situation, you are sorry for them, and show this in the way you behave towards them.
If you have sympathy with someone’s ideas or opinions, you agree with them.
If you take some action in sympathy with someone else, you do it in order to show that you support them.

今、『共感』 という日本語をエンパシーの訳語として使っています。

これは、「自分がその立場だったら、どう考えてどう行動するか」という 『自己移入』 の能力に他なりません。

なぜサーバントリーダーシップで、共感(自己移入)する能力が必要なのか。
それは、奉仕をする相手にとって何をして欲しいかがより判るようになるためです。

注意すべき点としては、共感と、同情、哀れみを混同しないことでしょう。
同情や哀れみは、自己移入ではなく相手を外から、もしくは上から見ている状態です。となります。
自己移入はしても、感情移入をしない(どう感じているかは判っても、感情移入しすぎない)ことが必要です。

自己移入の練習方法も様々あります。

面白いことに、共感の重要性は論語でも示されています。
当然と言うべきなのかもしれません。