サーバントリーダーの10の特徴についてコメントしています。
3番目は、 癒し Healing です。
癒し?リーダーシップに癒しとは、違和感があるかもしれません。
念のため、広辞苑で言葉の確認から始めてみましょう
癒す
病気や傷をなおす。飢えや心の悩みなどを解消する。
原語も確認してみましょう healで見てみます
heal
When a broken bone or other injury heals, it becomes healthy and normal again.
When someone’s emotional pain heals, they feel normal and happy again.
If you heal something such as a rift or a wound, or if it heals, the situation is put right so that people are friendly or happy again.
心身や関係性が傷ついたところを「ヒール」すると正常・元気・あるべき姿・幸せになる、といった意味になります。
さて、サーバントリーダーシップにおける「癒し」とは、
集団や組織の変革を進める上で力となるのは、ものごとがうまく進んでいない点、全体から見て「欠けている」ところを見つけてうまく行くように「手当て」する
ことを指します。
人のモチベーションであれば、モチベーションかもしれません。
役割への意識付けや業務量の増減かもしれません。
組織的に欠けている部分が見えれば、そこを「手当て」してうまく行くようにすることです。
Healing 癒し が、日本語では医療の専門用語として捉えられがちなので、手当て くらいが妥当だと考えています。
手当ての中には、例えば挫折感を持った部下の話を聞いたり元気づけたりすることで癒すことも含まれます。
いっしょにいるだけでほっとするといったことも含まれるでしょう。
癒しという言葉ですんなり腑に落ちる人は、癒しという言葉でご理解いただくのが良いでしょう。
TA(交流分析)で言うと、NPの状態を持っている人、ということになります。
うまくゆくように全体を見て手当てをする こと、これがサーバントリーダーシップの特徴の一つです。
自分が何か行ったり引っ張ったりするのではなく、全体を見てチーム・組織がうまくゆくようにする。
こういった動きです。