ビジョン共有の方法(01)その前に

ビジョン共有リーダーの思いを多くの人に伝える場面は数々あると思います。
3人程度の小グループの場合もあります、100人や1000人以上の場合もあると思います。

さて、ビジネス現場で伝えるリーダーの思いもいろいろあります。
細かい指示、週間・月刊目標、問題の提起、部下の問いかけへのコメント等々千差万別です。

リーダーが伝える思いの中で、多人数で全体として共有をしたい内容があると思います。

例えば、「ビジョン」「目的」「事業・プロジェクト目標」「価値観」等です。

こういった思いは、どのように共有していますか?
例えば、以下の方法が考えられます。

①紙やメールで連絡する。
②会議でリーダーが読み上げて質疑応答する。
③事業部説明会で説明する。(②の人数拡大版)
④地道に機会ある毎に対話する(社内、飲み会)

ここで、こういった今までの方法でリーダーの思いを伝え、共有をして、リーダーが思った共有の状態になかなかならなかったことも多いと思います。

一言にすると「部下は判っていない」「メンバーは動かない」といったリーダーのいらだちが募ることも多いかもしれません。

そこで、こういったリーダーの思いの共有、一言にすると『ビジョン共有』を行うにはいくつか方法があります。

少し解説してゆきます。

まず、ビジョン共有を行う準備段階として例えば以下のような内容を検討した方が良いです。
条件・状況の確認ですね。

① 人数的な条件
  10人程度の場合、100人程度の場合

② 内容的な条件
  価値観等深い内容か、もっと違うプロジェクト目標等か

③ 目標の条件
  思いの共有で十分な場合、行動計画まで立案する場合
  PDCAサイクルを回さなければならない場合

④ 状況的な条件
  信頼関係を回復しなければならない場合

⑤ 日程的な条件
  1日でゴールに到達したい場合、3ヶ月程度時間をかける場合

⑥ 組織的な条件
  一つの組織の場合、同社内横断組織の場合、顧客や外注先等複雑な組織関係の場合
  合併等の組織の場合等の組織的な条件

⑦ 評価指標の条件
 BSC(バランススコアカード)等で戦略マップや評価指標まで算定するのか

他 ビジョンを問題と置き換えて、「問題共有」や「問題の本質」をとことん話して問題の本質への対応を考えるという場合も考えられます。

ビジョン共有の方法について、解説を続けます。