気になる言葉(08)いや

気になる言葉、今回は

 いや

です。

「いや」という言葉、思いつくものはどれくらいあるでしょうか。

厭、嫌、否、、、あたりでしょうか。

広辞苑では、

いや【否・嫌・厭】
・好まないこと。欲しないこと。きらうこと。承諾しないこと。
・好ましくないさま。不快なさま。
・否定の気持を表す語。いいえ。いえ。いな。

否定、拒否するといった意味に捉えられます。

さて、会話の途中で「いや」という接続詞で話しに割って入られた事はありませんか。

「○○なんですよ、それで、、、」と言い続けると、
別の人が「いや、それは××で、、、」と話しを取ってしまうパターンです。

その人の話をよくよく聞いてみると、「いや」と否定表現した割には否定の意見や別の意見を言うことなく同じような内容をその人なりの表現にしただけといったことで終わったりします。「アレっ・・・」という感じになってしまいますね。

今回注目する、気になる言葉は「いや」という接続詞です。
しかも、発声している本人は否定の意図が無く、否定や別の意見を言うことなく続ける場合です。

否定の意図無く「いや」という接続詞を使い続けると、聞いた人はどのように感じるでしょうか。

心の中で、「否定の言葉を言ってくるな」と身構える事でしょう。
そして遂には、同じような考えを持っている場合でも、否定されている、拒絶されていると感じてしまいます。
それが続くと、、、、信頼は築けません。

別の意見を言うことなく、「いや」をクセ(無意識)で使う人には、他人の考えを受け入れられない方が多くいます。

口癖も一事が万事、他人の意見を否定する、自分の考え自分の表現にこだわって他人と協調できないようであれば、こういった口癖を直すことから始めてみるのも良いでしょう。