古典の力(52)争わない

古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。

第五二弾、老子から

善く敵に勝つ者は与(とも)にせず。善く人を用いる者は之が下(しも)と為る。是れを争わざるの徳と謂う。

うまく敵に勝つ者は敵とまともにぶつからない。うまく人を使う者は、彼らにへりくだる。これを争わない徳という。

いかにも強そうな人に、同じ分野でぶつかり合っても負けてしまうでしょう。同じ分野でぶつかる意味は薄いかもしれません。
他人に動いてもらえるには、相手が気持ちよく上機嫌になれば動いてもらいやすくなります。結果、うまく人を使うといったことになります。そのために自分が下になることは有効な手段です。

争わないで我を張らないで目的・目標が達成できるように動く、これが「争わない徳」となります。

2019年11月29日 | カテゴリー : 基礎知識 | 投稿者 : hiko