大人のまなび(12)メタ認知

前回、「非認知能力」に触れました。

ジーシフトでは、人財育成を考える上で大切にしている考え方があります。

 

それが、「認知」「非認知」そして「メタ認知」です。

 

メタ認知とは、

自分自身を客観視する能力のことです。

 

自分自身を客観視できると次のような良い点があります

 

・自分の行動の目的・意図が判る
何のために自分は行うのか、行ったのかが判り、行動の修正がたやすくなります。
失敗から学べるようになり、成功からも学べます。

 

・相手の意図・目的が判る
自分の意図が判るということは、相手の行動や結果から相手の意図や目的を汲んで
意図や目的に適合した対応が取れるようになります。
自分の立場(主観)と相手の立場や客観的な立場の考え方もできます。
協働する力も高まります。

 

・自分自身が判る
自分の長所、短所、役割、できること、できないことが判り、
現在や将来の活動に活かすことができます。
短所を克服する、長所を伸ばす、できないことにあえて挑戦する、
今はできないことは避ける等の判断ができるようになります。
自主性や自制心も高まります。

 

・自分の将来を描ける
現在の自分が判り、過去の傾向や好みが理解でき、自分の望ましい方向が
理解できるようになり、自分が何のためにどのようになりたいかといった
自分の将来を描けるようになります。

 

メタ認知は、非認知能力に分類する説もあります。

ジーシフトでは、認知・非認知というくくりと同例にメタ認知を置いています。
これは、何事にも認知・非認知の能力による実施・実行が大切なだけではなく、目的の設定や結果からの振り返りが重要との考え方に基づいています。

認知能力と非認知能力そしてメタ認知のバランスを持った学びや活動を行うことで人財そして組織も、個性を持った自分自身を理解した上で向上していくと考えています。

ちなみに、これが「役を立てる」という、人と組織の役割・個性可能性の発揮というジーシフトの造語につながっています。

2019年12月6日 | カテゴリー : 基礎知識 | 投稿者 : hiko