「非認知能力」という言葉をご存知でしょうか。
今後、人財や組織の能力開発で重要となってくる能力です。
では、まず「認知能力」、そして「非認知能力」
認知能力とは、
知識・思考・経験を獲得し、解釈して表現する能力
(例 読む、書く、論理的に考える)
非認知能力とは、
認知能力以外の能力
(例 達成、協働、自制、創造性)
社会的・経済的成功に関わりがあるのは、認知能力よりは非認知能力であるとことが判ってきています。
さらに、非認知能力は大人になっても向上が図れるとされてきています。
そして、非認知能力の向上が認知能力の向上を加速させることが判ってきています。
今、教育の分野(学習指導要領も含めて)では非認知的能力の向上が重要視されています。
これは、大人の学びにおいても同様です。
最近の若者は、協働ができない、自制心が無い、自主的ではない、指示待ち、達成するしつこさが無い、といったことが(極端に表現しましたが)叫ばれてきており、記憶や知識偏重の教育が影響しているのでは無いかとされてきていました。
これが、最近では認知能力と非認知能力との比較として様々な研究によって影響が判ってきています。
経済的にも社会的にも成功する人財となるためには、大人にも非認知能力を向上させることが重要です。
では、非認知能力を向上させるには、どのようにすれば良いでしょうか。
社会人の人財開発を行う上で、認知能力だけへのアプローチではなく非認知能力も含めたバランスの良いアプローチが重要となります。
例えば、論理的な手法(認知手法)に加えて、対話手法の活用、五感の活用、アート手法の活用、感情の活用、心理手法の活用、経験の活用などです。
具体的には、問題の解決手法を考える時、問題解決手法を使って一人で考えるのでは無く、数人で率直な意見が出る工夫をしながら協働して問題解決を図るといった方法などです。また、思いを絵として表現して共有を図る方法もあるでしょう。相手と自分の感情を理解し、伝え方を心理的な側面から工夫することも良いかもしれません。
ちなみにジーシフトの人財開発は、認知、非認知に加えて、メタ認知も重要視しています。
メタ認知を意識することで、モノゴトの目的感や、今の仕事、働くこと、成長や生きることへの意味が理解できるようになります。
認知・非認知・メタ認知のトライアングルモデルで学びを構成することによって、自主的で、協働し、創造的な人財が生まれます。