組織の習い性(09)自分だけ

組織の習い性組織の習い性 今回は「自分だけ」です。

皆様の職場では、仕事の役割、分担は決まっていますか?
そして、何か不測の事態や問題が起こった時には、協力がすぐにできるような雰囲気でしょうか。

今回の組織の習い性は、「自分だけ」です。

成果主義が導入され、賃金が個人の成果に応じて変動する、といった具合に運用されていることも多くあります。

役割・分担が定められ自分の成果で賃金が決まるといった、「自分」の範囲を強く意識するような環境になると、どのような職場になるでしょうか。

「自分だけ」良ければ良い、といった雰囲気になってきます。

そして、他人との協力関係が得られずに、個人的にオーバーワークになった人が非常に疲弊したり、責任の押し付け合いといった状況が起きてきます。

さらには、自分だけの役割だけを果たす、他人への役割や分担に手を出さない、他人は気にしない、といった発想では生産性が落ちます。

職場の雰囲気、やる気、生産性まで落ちるのが「自分だけ」といった考え方です。

このような時にはどうすれば良いでしょうか。

他人と連携して仕事が進んでいることを意識するような、向き合い方や対話から始めるのも一つの手でしょう。

そして、成果主義といった制度が「自分だけ」の雰囲気を助長している面は別に手当てした方が良いでしょう。