組織の習い性(10)居心地

組織の習い性習い性、染みついた習慣的な行動様式のことです。

今回は 『 居心地 』 について。

自分の席、居心地はどうですか?

自分の席なんで居心地が良いも悪いもなんもないよ、そんな方もいらっしゃるかもしれません。

いや、、、、何となく落ち着かなくて、、、という方もいるでしょう。

人間は、安全地帯があると安心できる、思い切った行動ができるという特性があります。

安全地帯となるような居心地の良い席とはどのような席でしょうか。

「何かしら自分の痕跡がある」ところが一つのヒントになるでしょう。

痕跡、私物のマグカップでも良いかもしれません。シールや人形もあるかもしれません。

最近は、フリーアドレスといった会社も多く見受けられます。
また、目の前のちょっとした間仕切りの壁の無い机の場合も多くあります。

今回の習い性、居心地をキーワードにすると「職場・自分の居場所の雰囲気がいつも良くない」ということいったことになります。

フリーアドレスでも間仕切りが無くても、自由闊達な会話などがあって、自分の場所で一生懸命に働いているのであれば気にする必要もありません。

しかし、会話が無くなる、静かになる、表情が暗い、勤務が終わると逃げ出すように会社から居なくなる人が多い気がする。派遣先に居る方が明るい雰囲気になって、そこに転職してしまった。
こんなことがある時には、どんな「居心地」で働けているかについて考えを巡らせても良いでしょう。

人間は理性的・合理的な動物でもありますが、理性的である前に安心した方が能力を発揮できる動物です。
安心できる居場所、そこへの工夫をすることは無駄ではありません。