組織の習い性(18)伝えたつもり

組織の習い性習い性、染みついた習慣的な行動様式のことです。

今回は 『 伝えたつもり 』です。

社長、上司やリーダーから日々指示が出ています。

その指示で社員やメンバーは動けているでしょうか。

行動が始まらなかったり、違う方向に動いていませんか。

「伝えたのだけれど、動かない部下が悪い」と思い込んでいませんか。

伝えたつもりのその指示、本当に『伝わって』いるでしょうか。

上司が想定した指示の内容を部下ができなければ「伝わって」いません。

さらに、判らないことを質問させない雰囲気や文化があると、間違った行動が起こります。
もしくは、行動がおこりません。

その結果、上司の期待した結果が出ず、さらに部下を叱責することになります。
叱責で行動が直ると良いのですが、伝わっていない指示で叱責され問答もあまりできないようだと萎縮することも多くなります。

では、伝えたつもりへの対策は何でしょうか。

基本は、「確認」です。

復唱を促すのも良いでしょう。
レベルが上がると、要約した復唱、目的の確認まで含めた復唱など、やり方はいろいろ工夫できます。

さらに、指示には目的や意図があります。
目的や意図の共有、確認も有効でしょう。

では、その目的のさらに目的は、、、、事業目標や理念へとつながります。

ということで、理念やビジョンを普段から発信し、さらにお互いに思いをすりあわせておくことが大切になってきます。
目的やビジョンが暗黙知として普段から共有されている場合は、指示の意図を「自分で」「自主的に」理解して上司の想定した方向へと行動ができるようになります。