組織の習い性(19)仕事への意欲が無い

組織の習い性組織の習い性、今回は日本経済新聞掲載のギャラップ社の調査から。

アメリカの調査会社ギャラップ社は、仕事に取り組む意欲に関する調査を全世界で行いました。

そこでは、「仕事に積極的に取り組む意欲のある従業員」が、

 わずか 13% だったとされています。

日本では、意欲のある従業員は7% に留まっています。

 (ちなみに、最低だったのは シリアの0%です)

仕事に意欲的に取り組むための取り組みは、やはり望まれるところでしょう。

ギャラップ社は、仕事に意欲的に取り組むための12の留意点を挙げています。

1 職場で自分が何を期待されているか知っている
2 仕事を間違いなくこなすための材料や道具をもっている
3 職場で、毎日、自分が最も得意なことをする機会がある
4 この1週間に、職場で良い仕事をしたとして認知されたり称賛を受けたりした
5 上司やその他、職場のだれかが、自分のことを一人の人として気にかけてくれているようだ
6 私が進歩していくのを励ましてくれる人が職場にいる
7 職場で、自分の意見をくんでくれる
8 会社の使命や目的が、自分の仕事は大切だと感じさせてくれる
9 同僚たちは質の高い仕事をしようと努力している
10 職場に仲の良い友人がいる
11 過去6カ月の間に、私の仕事が進歩したと職場のだれかに言われた
12 昨年、仕事で学び成長する機会があった

仕事へのビジョンや目標、自分の素質への意識や、承認、成長に関わる留意点が数多くあります。

この調査を踏まえると、意欲を持って職場で業務に取り組むには、

職場のリーダーや仲間が仕事の意義や方向を理解し、お互いを尊重し協調し、日々成長できるよう業務に取り組むことが重要であることが判ります。

良い仕事ができるよう、リーダーもメンバーも役割が全うできるよう業務に取り組むことが大切になります。

そのために有効な方法のひとつは、「対話」を活用した職場のコミュニケーションです。

その取り入れ方とは、例えば次のような方法があります。

指示命令や伝達の職場コミュニケーションでも、言いっ放しにならない対話のエッセンスを入れる。
業務のビジョンや意義、日々の反省や改善のような話し合いの場で、押しつけではなく相互理解を図るようにする。
相手への期待や承認・ほめる機会を持つようにする

今の職場コミュニケーションへの工夫で、仕事への意欲は高まります。