組織の習い性(20)隠したがる

組織の習い性組織の習い性、第20弾です。

今回は、 隠したがる といった習い性です。

職場で失敗があったとき、どのようにしていますか?

そこから何も学ばず改善されないようであれば、再度似たような失敗が起こります。

しかも、時として被害が拡大する形で失敗してしまいます。

そして、失敗が起こると隠したがる習い性がある場合、次のようなことが考えられます。

1.軽視

失敗した出来事が軽いこと、どうでも良いことだと思い込んで、無視して良いと考える。

失敗の根本原因を探ると、その人の注意不足を誘発した別原因が見つかることもあります。
人間の注意力を補助する方法もあります。
失敗を隠すと、根本原因を見逃してしまいがちとなります。

2.恐怖

失敗が露見すると恐ろしいことが自分に起こると考え、失敗を無視や無かったことにする。

誰かに怒られる、自分ではその恐ろしさを意識するのが嫌だと感じると、失敗や問題を隠してしまいがちになります。
失敗や問題が目の前で発生したならば、それを事実として捉えることができれば次へのステップの他人との共有などができます。
仕事に取り組む姿勢が不十分だったり、失敗してしまった自分を理解し受け入れることができないなどで恐れを感じることもあります。

3.軸が無い

良い仕事、良い業務への軸や判断基準が甘いと、皆で「まぁいいか」となりがちとなります。

良い仕事をしようと考えた時、どのようにすると良い仕事となるかを考えるのでは無いでしょうか。
良い仕事に向けてある基準が見えて、失敗が見逃せないと誰かが思えば、それはだめだ・良くしようと言うことができます。
軸や基準が甘い、失敗の原因がどこに影響するか想像ができないとなると、失敗しても隠す、何度同じ失敗をしても良いと、職場の大多数が感じてしまうかもしれません。

他にも、そもそも法令違反や犯罪となるようなことも含めて、「まぁいいや」とあきらめたり、露見の可能性に目をつぶって自分の利益のみ追い求めている場合もあるかもしれません。

現在もしも「隠したがる」習い性が程度の差こそあれあるとしても、対話などで職場のコミュニケーション環境を良くすることが解決の一歩になります。
但し、犯罪行為などがある場合は、外科手術のような対策が必要な場合もあるでしょう。